マイルチャンピオンSで思いだすのは第6回で勝利したオグリキャップだ。JCへの連闘をお立ち台で頑張ると南井J。JCでホーリックスにクビ差届かずも驚異のレコード決着であった。

今年も好メンバー。昨年の2着馬シュネルマイスター。相手がグランアレグリアでは仕方なかったか。秋緒戦がスプリンターズSで距離も不足だった。鞍上がルメールに乗り替わりも必然か。

毎日王冠を松山で勝ったサリオスもムーアに乗り替わる。春に安田記念で3着時の鞍上レーンは3歳馬セリフォスとなっている。これもこの時期ならではの当然なる馬主サイトの指示だろう。

3歳馬では春にNHKマイルを勝ったダノンスコーピオンが秋緒戦の富士S3着から2戦目でさらに上昇する。ソダシも距離がマイルなら負けてない距離だけにもっとやれる筈。まだまだ居る。ソウルラッシュにジャスティンカフェ。ピースオブエイトはマイル2戦目と鞍上で妙味がいっぱいだ。

【エリザベス女王杯の回顧】

22年11月13日(日)阪神11R エリザベス女王杯(G1)(芝2200m)
  • ジェラルディーナ
  • (牝4、栗東・斉藤崇厩舎)
  • 父:モーリス
  • 母:ジェンティルドンナ
  • 母父:ディープインパクト
  • 通算成績:16戦6勝


雄たけびをあげるC・デムーロ、堂々たる勝利でゴールを過ぎて行くジェラルディーナを観ていて、リスグラシューを想いだした。

どちらかと言うと腹めがない薄く観える体だった彼女が、秋を迎え体を大きくしてのエリザベス女王杯でGⅠ初勝利。その翌年はさらにパワーアップで宝塚記念から3連勝。有馬記念で有終の美を飾った。あのリスグラシューを思い出させるジェラルディーナの力強さだった。

パドックのジェラルディーナは首をけっこう激しく上下する。体全体に汗をかいてやや興奮気味。だが馬体はボリュームある体に見えた。雨は午後2時にはあがったとTVで言う。けっこう早めから降っていて午前中に稍重となり8Rから重発表となった。8、9Rと芝が続きさらに悪化は進む。PVで見ても道中で内と外の芝の色がハッキリ違っていた。外を廻る馬が断然に有利と言うか内を通る馬に最後にその反動が跳ね返っていた様だった。

外めでレースをして着順を下げたのはウインマイティーで、ちょっと敗因が判らない。3コーナーで最後尾のアカイイト、その前のライラックが4着と2着同着。大外に出してきたからの結果か。電光掲示板に載ったのは⑥⑦⑧枠の外枠ばかり。ウインマリリンがあと300で先頭、あと200を少し過ぎたとこでジェラルディーナが並んで抜いてのゴール。大外をライラックが猛追してウインマリリンに並んでゴール。

3歳馬は軒並みダメでなくいちばん人気薄のライラックが大奮闘。スタニングローズは4角手前で完全に脚があがっていた。ナミュールは外めを廻って食いしばっていた。ピンハイは論外。1番人気デアリングタクトは6着と内めの枠ながらよく健闘した方だろう。

ジェラルディーナは2歳時に420キロ台の時もあった馬体が今回470キロと過去最高。偉大な母に近づけるか充実してきた。またもやの今回の結果。もっと馬の成長を見抜ける力が欲しい!