先週と同じく京都、マイル戦だが今週から最終日まではさらに外へと出るDコースでの競馬。内を選ぶ馬も出てくるだろう。

関西に移ってから10年。関東馬は3頭が勝利。今年も4頭のエントリーがある。無敗馬は5頭。まずは関東馬、ニタモノドウシ。福島から札幌で勝つとは環境に強い馬か。父がディーマジェスティ。ディープインパクト産駒でマカヒキ、サトノダイヤモンドと同期で皐月賞馬。

トータルクラリティにパンジャタワー、アルテヴェローチェと3頭とも初陣から体を増やしての前走。インパクトの強かったのはパンジャタワーもいいしアルテヴェローチェ。前走は外へ凭れながらの直線で着差以上の勝ちだった。右廻りの方がもっといい筈。

その時、2着のタイセイカレントもなかなか渋い内容。キャリア1戦のランスオブカオス、鞍上は若い吉村誠之助。関東馬のアルレッキーノはチェルヴィニアの弟。前走だけで見限れぬ。ここに来年のダービー馬が居るのかも。

【阪神ジュベナイルフィリーズの回顧】

24年12月8日(日)京都11R 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)芝1600m
  • アルマヴェローチェ
  • (牝2、栗東・上村厩舎)
  • 父:ハービンジャー
  • 母:ラクアミ
  • 母父:ダイワメジャー
  • 通算成績:3戦2勝


  • いろんな過程を経てGⅠに集まる。今年は外国馬の参戦もあった。いつも気にしているのは無敗馬。強いから負 けない馬が居る。強い馬でも何かが原因して負ける事もある。それを見極めるのは実戦を観る事だけが解決方法だ。

    無敗馬は3頭。ブラウンラチェットは馬体を大幅に減らしてしまった。確かに見た目には細くは見えなかったが。ビップデイジーは渋い勝ち方をしている馬。枠順も最内は大外よりは良かろうと。クリノメイ、ダート勝ち。そこから芝で大駆けする馬も居る。だがゲート内で暴れ外枠発走は厳しい。

    まず、ブラウンラチェットはスタートは早くなかったが悪い位置でもなかった。勝ち馬の後ろに居たが、道中の走りが上ずっている感じ。直線での反応がなかったし鞍上も最後は無理もしてなかった。やはり体を減らしたのもあると思える。ビップデイジー、スタート直後はいちばん後ろにはコートアリシアンしかおらず。そこから前へ前へと進めていけてる。

    そして直線入り口から少しずつ外めへ出て、アルマヴェローチェの内まで寄せてきている。操縦性が高い馬なのはありありと判った。アルテミスSからショウナンザナドゥに注目していた。4コーナーまでの入りも良かったと思っていたが、結果を思うとあの位置では早かったのか。最後にテリオスララに抜かれてしまった。

    アルマヴェローチェは札幌2歳S以来。同じ様なローテーションが6着コートアリシアン。内からの伸びは目立っていたが。アルマヴェローチェ。堂々と外を通っての追い上げ。4角でランフォーヴァウには迷惑をかけたが勢い衰えずにゴール前にもうひと伸び。

    鞍上も親父と同じようなガッツポーズでゴールへ入っていた。GⅠ初勝利がそうさせるのだろう。ジョッキーも管理する上村調教師もまだまだ若手、大いなる野望を持っている筈。楽しみである。