
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
今週は阪神、次週は新潟で騎乗します!
2022/10/7(金)
今週から阪神開催がスタート。年末までの開催ということで、馬場状態がどうなるか、心配なところですが、今週は阪神、次週は新潟で騎乗します。
まず日曜のオースミリンは前回の1800戦は乗っていないものの、1400mが良いと思うので距離短縮はいいのではないでしょうか。強いていえば馬場は乾いた方がいいと思うだけに、今の天候はプラスとはいえませんが、1勝クラスでも頑張ってくれるんじゃないかと思います。
オパールSのヴィズサクセスは北海道で勝った馬ですが、具合は良いと聞いています。ただ、昇級初戦の結果的にもまずはメドが立ってくれれば。印象としてはこちらは雨が残ってくれれば良いのではと思います。
月曜のエフジョイナーはまだ頼りないところがありますし、追い切りも坂路で動くタイプじゃないとはいえ、物足りなさが残る現状。中1週でもあり、無理をさせないよう乗ったものの、まだ良くなってほしいところですね。
先週のメイショウボサツは本当に「これほどか」というくらい動いてくれなかったですね。やっぱり今回は乗り出しが遅れた分が大きいのかなと思います。ゲートからおとなしくて、休み明けはいいなと思ったのに、レースでは流れには乗っているけど、逆に手応えがなくて、この馬の良さがありませんでした。普段なら引っ掛かっていくのを抑えるくらいですからね。
先週の凱旋門賞は、タイトルホルダーがやってくれるとドキドキしましたが、あの馬でもフランスの馬場をこなせないのかと驚かされましたね。挑戦した皆さんが言う通り、日本とは質の違う馬場なんだなと改めて感じさせられた次第です。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。