
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
「ダートでも」という手応え、今度は決めたいです!
2022/10/21(金)
先週は新潟で騎乗。信越Sのアルジャンナは能力を感じつつも精神面の難しさを懸念していましたが、ゲートが決まらず、理想の位置をとれませんでした。イメージしていたポジションならば、もっと良い着順はあったと思いますが、大トビでもあり器用さに欠けますし、コースも合っていなかったかもしれません。
タイキバンディエラは昇級2戦目、休み明けとしては健闘してくれました。追い出してからの反応がもう一つだったことからすると、馬具を工夫すれば、上積みがあるように感じました。
今週は阪神で騎乗します。土曜1Rのキングオブザナイルはまずまずの競馬はしてくれていますが、終いのもうひと押しをダートで補えればと思います。これだけコンスタントに使っていながらもむしろパワーアップしているように感じるもの。追い切りでも終いまで一杯に追ってしっかり動かしましたが、馬は良くなっていると思います。ここまで競馬の幅も広がってきていますし、今度こそ決めたいところです。
今週、来年度の番組が発表されたと同時に馬齢重量の引き上げも明らかになりましたね。令和6年度からとのことですが、減量が必要なベテランにとっても朗報でもありますね。次週は阪神で騎乗する見込みです。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。