セレクトセールへいってきました

 皆さんこんにちは、先日セレクトセールに行ってきました。セレクトセールについては今更説明するまでもないですが、それでも一応説明しておくと、毎年この時期に行われる日本最大の売り上げを誇る競走馬のセリのことです。
結果から先に言うと、僕も一頭競り落とすことができました。カイゼリンの2013、ワークフォース産駒の牝馬です。とても可愛らしい澄んだ目をした美人ちゃんです。競馬ラボさんでも紹介されているように将来的にはジャスタウェイ(牡5、栗東・須貝尚厩舎)の嫁にしようと思っています。勿論言うまでもないですが、しっかり競馬でも走ってもらうつもりです。去年は一頭も買えなかったので正直ほっとしています。

 一応カタログを睨み付けたり、付箋貼りまくったりして検討したり、ノーザンファームのお友達におすすめを聞いたり、色々と調べていたのですが、頼りになる皆さんの意見を受けフィルタリングを行った結果、サンデーサイレンスの3×4の血統とあいなりました。個人的はアウトブリードが良かったのですが、今のご時世なかなかサンデーの入っていない血統の仔はいませんでした。結果的に馬体もよく血統的にも期待できる女の子を買うことができて、今は素直に嬉しいですね。



 とまあ個人的に報告することはこれで終了なので、個人的なセリの感想を書こうと思います。そんなに一生懸命に全体を見回していた訳ではないのですが(基本的にハーツクライの動向しか興味がなかった)、はっきり言って値段が高すぎてなかなか馬は買えません。知り合いの同年代の馬主さん達も全体的に「高い、高い」とぼやいていましたし、僕も激しく同意です。
さらに追い打ちというわけではないですが、当初の予想どおり価格の上昇が一番目立ったのはハーツクライの仔たちでした(祝、初の一億円越え)。この仔いいな、と思ってた仔はセリの結果を見ると、名だたる超有名馬主さんたちがのきなみ落としてましたので、競ろうと思ったところで僕のような弱小馬主では手も足もでませんよ。
それからもう一つ、個人的に気になったのはステイゴールド産駒です。全部見て確認した訳ではないですが(アバウトですいません)、特に当歳のほうはかなりの値段がついていたように思えます。数年前ではステイゴールド産駒がセレクトセールに出てくることすら稀だったように思いますので、これは大躍進と言っていいでしょう。これぞまさに『須貝バブル』そう言ってもいいのではないでしょうか。ちなみにこの話をしたら「いやいや、(ハーツクライに関しては)『大和屋バブル』」と言い返されました(笑)。
でも、ハーツクライの仔が高く売れるのは個人的には嬉しいことだと思います。結果が出なければすぐにつける肌馬がいなくなってしまう厳しい世界。ハーツもこれだけ評価してもらえればしばらくは安泰でしょう。生産者の皆さん、今後ともハーツクライをよろしくお願いします。あとはスタリオンのスタッフの皆さんに少しでも好かれてくれるよう、あの性格がちょっとだけでも落ち着いてくれれば、もう言うことはありません。



 次はセレクトセールの華やかな様子を語りたいと思います。華やかな様子というか、ほぼ自慢です。すいません。言うまでもなく日本一のセリですから競馬界の中心人物が勢揃い。一流調教師、トップジョッキー、有力馬主、有名生産者。まさに競馬界のオールスター、雲の上の人達が集結します。基本的に僕は須貝先生の後ろをひょこひょこついて回っていたので沢山の方たちにご挨拶させていただきました。池江先生が一年前に僕が話したこと(コルサーレの一口ですと伝えました)を覚えていてくださり、コルサーレの事を熱く語ってくれたり、石坂先生の渋い笑顔を間近で拝見したり、カレンの鈴木オーナーとご挨拶させていただいたり(初対面の僕に凄い事を約束してくださいました。楽しみです)、落札直後に近藤会長にシャンパンをご馳走していただいたりと、競馬ファンなら痺れる状況めじろ押し。
中でも普段あまりじっくりお話させていただく時間の無かった(ジャスタウェイが放牧中の)吉澤ステーブルの皆さんとご一緒できたのが収穫でした。ジャスタウェイの近況も聞かせてもらえて嬉しかったですし、吉澤社長をはじめとしたスタッフの皆さんのあの明るさこそが、ステーブル快進撃の秘密では、と密かに確信したりしました。



 というわけで現地では馬主祭りと呼ばれる二日間のビッグイベントも終了です。誰も知り合いのいなかった8年前のセールの時と比べると、お友達も増えました。来年自分がどうなっているかもわかりませんが、是非またセールに参加したいと思います。皆さんお疲れ様でした。

はみだしオツウ情報

次は札幌、8月3日のクイーンS(G3)オツウ(牝4、栗東・須貝尚厩舎)が出走予定です。格上挑戦になりますが現在オツウは三連勝。個人的にも楽しみです。皆さん応援よろしくお願いします。