勝って締めくくりたい最終日【柴田大知コラム】

柴田大知

一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。

先週は2着が2回ありました。アルママ(4人気)は好スタートから着順以外は上手くいったのですが、2番手から差されてしまった勝ち馬が54キロの3歳牝馬。最後に斤量差が出てしまった格好で、悔しいですが勝利は次走の宿題になります。リネンスピリット(11人気)は水曜の追い切りは平凡だったのですが、コラムを書いた後の金曜日に跨るとシャキってしていたんです。それが競馬にも繋がってくれたので、2戦目の上積みが楽しみになりました。

2022年の最終日となる水曜は中山で4鞍に騎乗します。4Rフェスティヴビームはコンスタントに使っての4戦目ですが、中間の追い切りに乗せていただいて、いい状態を確認できています。同じコースで感触を掴んでの続戦となり、結果を出したいタイミングです。その他の3頭はレースで初めて乗ることになります。しっかりとリサーチしつつ、返し馬の感触と合わせて最善を尽くします。

今年は前半戦までは例年と同じペースで悪くなかったのですが、夏の福島最終週のお休みからすっかりリズムを崩してしまいました。反省をかねて成績を振り返ってみたところ、その後の新潟開催で結果を出せなかったことが秋競馬まで響きました。体調が悪いわけではありませんし、これだけ苦しんだ分を必ず来年に繋げたい。自分は年間未勝利というどん底を知っており、今は皆様のサポートを肌で感じています。何はともあれ、この最終日をいい形で締めくくりたい。