調教ビフォーアフター馬
◎ママコチャ
(牝4 栗東・池江厩舎)

調教予想における重要なファクターとなるのが「長距離輸送」の有無です。関東馬が関西圏、関西馬が関東圏に遠征する際は原則競馬場に前乗り。現地で1泊する「前日輸送」となります。

そのため遠征時は長時間狭い馬運車に揺られた疲労を考慮して、レース当週の追い切りは軽めにするのが一般的です。

特に牡馬と比べて環境の変化に敏感な牝馬はなおさらで、今回取り上げるママコチャも例に漏れず1番人気を裏切ったターコイズS5着時は、初めて関東圏への長距離輸送とあって最終追いは栗東坂路で4ハロン54秒1(馬なり)と終い重点の調整で臨んでいました。

しかし、ホーム関西圏で当日輸送となる今回は、前走時との比較で4秒も速い50秒1の爆速時計を馬なりでマーク。調教助手と比べて体重の軽い松山騎手が乗っていたとはいえ、栗東坂路の自己ベストを一気に3秒近く短縮する壮絶デモを披露しました。

ターコイズSで連勝が途切れるも1勝クラスから3連勝は全て当日輸送。前走時は初めての前日輸送で攻めを手控えた影響で能力を発揮できなかった可能性が高く、地元の関西圏に戻った今回は巻き返しが期待できます!