調教ビフォーアフター馬
◎エミュー
(牝3 美浦・和田郎厩舎)

前走時と比較して、“調教時計に変化があった馬”を取り上げるのが調教ビフォーアフターの特徴。桜花賞では当コーナーで推奨したペリファーニア(5人気)が3着に好走しました!

芝1600mから大幅な距離延長となるオークスは、大半の出走馬にとって初めてとなる芝2400mに対応するため、道中の折り合いを意識して調教で速い時計を出さないのが主流です。

今年も例に漏れず栗東ウッドでラスト1ハロン10秒8を出したリバティアイランドを筆頭に、多くの出走馬は終い重点の調整。その中にあって1週前追いの美浦ウッドで異例の好時計をマークしたのが、人気薄が予想されるエミューになります。

BEFORE (前走:桜花賞10着)
1週前 美浦ウッド(良)
96.8 76.0 58.7 43.1 28.1 14.1 馬なり
AFTER (今回:オークスの中間調整)
1週前 美浦ウッド(良)
80.1 65.1 50.8 36.9 23.9 12.0 強め

前走の桜花賞10着時は中2週のため参考程度も、5ハロン65秒1は従来における美浦ウッドの自己ベストを一気に約3秒も短縮!? 5ハロン70秒台を切るだけでも同馬にとっては速い部類で、3歳牝馬の挑戦を決める一戦を前に勝負仕上げを施された印象です。

過去好走時の調教タイムと比べても、3走前の1勝クラス1着時の1週前追いは5ハロン68秒2(馬なり)。フラワーC1着時の5ハロン72秒1(強め)とは雲泥の差で、まさに調教内容から大変身の可能性を秘めた1頭になります!