調教ビフォーアフター馬
◎ミスニューヨーク
(牝6 栗東・杉山晴厩舎)

調整方法は厩舎や馬によって様々。その中でも牡馬と比べて繊細なタイプが多い牝馬は意図的にレース当週の調整を軽めに留め、実質的な最終追いを1週前に済ませることが少なくありません。

ダービー卿CTに出走するミスニューヨークも例に及ばず、1週前に栗東ウッドでビッシリ追い、レース当週は坂路で微調整が普段のパターン。特に1週前追いで速い時計を出していた時は好走期待値が高くなります。

逆に前走の京都牝馬S9着は典型的な同馬の凡走パターン。単走と比べて速い時計が出やすい併せ馬で5ハロン67秒0は物足りず、新馬戦3着以来となる1400m戦の流れに戸惑ったことを考慮しても、後方のまま見せ場なく敗れました。

前走の敗戦を糧に中間は調整内容を大幅強化。今回と同じく良馬場の栗東ウッドでM.デムーロ騎手が乗り、5ハロン65秒4の好時計を馬なりでマークしました。

この時計は2走前にダービー卿CTと同舞台のターコイズ快勝時の、1週前追いで出した5ハロン65秒7(強め)を上回る動き。また当時もM.デムーロ騎手が乗り3頭併せ馬で先着と状況が酷似しています。

重賞2勝を挙げている条件に替わり勝負仕上げを施された形で、前走の敗戦で評価を下げている今回は絶好の狙い目です!