JBC2020

  • JBCクラシック(大井ダ2000m、3日18:30発走)

    大井競馬場

    出走馬&展望

    オメガパフューム
    昨年の帝王賞、東京大賞典の覇者で、大井2000mをめっぽう得意とするのがこの馬。長く脚を使えることから、ロングスパート勝負に強い。昨年秋はJBCクラシック2着、チャンピオンズC6着だったものの、得意とする右回りの東京大賞典では力強く差し切り連覇達成。2走前の平安Sで59kgという重斤量を背負いながら楽に差し切るなど、実力はトップクラス。今年のJBCは右回りだけに、昨年以上の結果を期待したい。

    クリソベリル
    19年チャンピオンズC覇者。昨年のジャパンダートダービーを楽勝すると、秋も日本テレビ盃を楽勝。続くチャンピオンズCでは道中3番手を追走し、ゴールドドリームら強豪をまとめて倒しダート界統一を果たした。力は間違いなく現在のダート戦線で最上位。今年はサウジカップ7着後にドバイワールドカップが中止になるアクシデントがありながら、帝王賞でオメガパフュームを真っ向勝負で打ち破ったように、スタミナ勝負になれば勝ち負けとなりそうだ。

    チュウワウィザード
    昨年のJBCクラシック勝ち馬で、チャンピオンズカップでは1着クリソベリルから0.3秒差の4着だった実力馬。このチャンピオンズカップが初めての4着以下だったようにとにかく安定感抜群。今年は休み休み使われているものの依然大崩れはなく、帝王賞もデビュー以来最高体重ながらしぶとく伸びて3着に踏ん張った。間隔が開いても相手なりに走れる点は魅力的。

    デルマルーヴル
    当舞台では昨年夏のジャパンダートダービーでクリソベリルの2着。勝ち味に遅いが相手なりに走れる馬で、ここ2走もマーキュリーC、日本テレビ盃で共に2着とコースを問わない器用さは魅力だ。左回りも問題ないが、右回りは更に走るだけに、ヒモとして押さえておきたい。

  • JBCスプリント(大井ダ1200m、3日17:10発走)

    大井競馬場

    出走馬&展望

    サブノジュニア
    東京スプリントでジャスティン相手に2着。実力は中央馬相手でも通用するものがある。9月の南関重賞アフター5スター賞で初重賞制覇を果たしたばかりなのだが、初重賞制覇なのが不思議なくらいで、大井の1200mを4戦連続1分11秒台で走破するなど安定感は抜群。アフター5スター賞を+13kgと余裕残しで楽勝しただけに、伸びしろは大きい。東京盃は内有利の馬場で外枠を引いてしまったのが敗因。今回は内枠。巻き返しはある。

    コパノキッキング
    藤田菜七子騎手が騎乗することで注目が集まる。この舞台で行われた東京盃では好スタートからハナを奪い、圧巻の逃走劇を見せ逃げ切った。ダートの時計勝負にも強く、逃げても差しても競馬できる自在性は魅力的。今年の東京盃は内有利馬場で、外から差してきてジャスティンから0.1秒差は価値が高い。乗り方一つで勝ち負けになる。

    ジャスティン
    東京盃の勝ち馬。タイムは1.10.8。これは過去の大井のJBCスプリントの勝ちタイムとそん色なく、時計通りに走ることができればここも有力候補の一頭であることに間違いなさそうだ。ただ前走の東京盃はマテラスカイが出遅れたこと、内有利の馬場で3番枠をフルに生かせたことも勝因。そもそもジャスティン自身ダートからのスタートがそう得意ではなく、決して盤石の存在とは言えなさそうだ。

    ノブワイルド
    圧倒的なスピードを武器に、好スタートからハイペースで飛ばして後続を完封するタイプ。昨年のJBCスプリントこそちぐはぐなレースになって5着に敗れたものの、今年もさきたま杯3着など中央馬相手に善戦を続けている。前走のオーバルスプリントは早めに後続に来られる苦しい形ながら粘って3着となったように、着順以上にいい内容。スムーズに単騎逃げに持ち込みたい。

    モズスーパーフレア
    今回が初めてのダート。父は多くのダート馬を送り出してきたスパイツタウンで、デビュー時から30kg以上増えた身体からもダートはこなしていいと思う。ただ今回はマテラスカイら同型の層も厚い。芝では前半3F32秒台で逃げる時もある馬だが、ダートで同じくらいのダッシュが利くかは疑問なところ。

    サクセスエナジー
    今年絶好調のベテラン。6歳となった今年はすでにオープン2勝と地方交流重賞1勝。前走のオーバルスプリントは決して外枠向きの馬場ではない中で、外から早めに動いていって4コーナー先頭から勝ち切る横綱相撲。地力強化されているのは間違いない。あとは大井との相性。東京盃は7、3着。悪い内容ではないが、末脚は切れ負けしているのも事実。押さえが妥当だろう。

    キャンドルグラス
    アフター5スター賞でサブノジュニアの2着に敗れたものの、サブノが57kgであるのに対し、こちらは58kg。大井の1200mで常時1分11秒台を叩き出せる脚力を持っており、中央馬相手の時計勝負でも侮れない。

  • JBCレディスクラシック(大井ダ1800m、3日16:30発走)

    大井競馬場

    出走馬&展望

    プリンシアコメータ
    7歳になった今年も、2走前に門別でブリーダーズゴールドカップを勝つなど元気一杯。前走のレディスプレリュードも苦しい形になりながら3着と格好をつけた。切れ味勝負になると分が悪いものの、うまく先行できればそのスタミナを生かして粘り込むのは可能。17年の大井レディスクラシックでは勝ったララベルからアタマ差の2着。雪辱を晴らしたい。

    マルシュロレーヌ
    目下連勝中、勢いで言えば間違いなくメンバー中最上位。2走前の桜島Sで使った上がり3F35.0という末脚は過去の小倉ダート1700mとしては最速。前走、この舞台のレディスプレリュードも楽な手応えで進出し、2着マドラスチェックに3馬身差をつける圧勝劇を演じてみせた。いきなり地方の砂にも対応できたように、死角は乾ききった砂だけだが、月曜雨が降るかどうかがポイントになる。最もタイトルに近い存在と言っても過言ではない。

    レーヌブランシュ
    夏に関東オークスを勝ったものの、3歳馬限定戦。その後はブリーダーズゴールドカップで3着、レディスプレリュード4着となかなか古馬相手に詰めの甘いレースが続いている。前走も2走前も枠が外枠だった不利はあるものの、枠順一つで惜敗してしまう実力とも言えるだけに、ロスなく運んでどこまでやれるかだろう。

    マドラスチェック
    この舞台で行われるTCK女王盃で優勝。牝馬にしてはスタミナタイプで、切れる脚は使えないものの、長くいい脚を使える馬だ。2走前のブリーダーズゴールドカップはフレグモーネで一頓挫あったことから5着も仕方ない。前走この舞台のレディスプレリュードで2着と、立て直しに成功している。切れ味がない分本命視はしにくいが、相手として押さえたい1頭だ。

    ファッショニスタ
    安定感抜群で、今年もTCK女王盃では4着に敗れたものの、京都のオープン・栗東Sでは牡馬相手に3着。前走のスパーキングレディーは着差以上の完勝だった。このコースでも昨年のレディスプレリュードで2着があるものの、本質的に1800mは少し長い。ペースが緩むか、器用さを生かしてロスなく運べるかのどちらかでないと、最後脚が上がってしまう危険性は高そうだ。

  • JBC2歳優駿(門別ダ1800m、3日17:50発走)

    門別競馬場

    出走馬&展望

    プライムデイ
    前走のプラタナス賞はマイルの高速馬場で追走に苦しんでいた。デビューからの2戦は芝の短距離で追走に苦しんでいたように、スピードが求められたり、道中急かされると良くないタイプなのではないか。ダートスタートの一周コースは、大差勝ちした2走前の札幌ダート1700m以来。距離延長で追走が楽になれば巻き返しはありえる。

    ラッキードリーム
    門別勢ならこの馬。前走、内の狭いところから抜け出してみせたように根性のある馬。先行馬多数のメンバー構成から、控えて競馬できる点も強みだ。

    タイセイアゲイン
    プラタナス賞はしぶとく伸びて1着。勝ちタイムは古馬1勝クラスとほぼ同レベルだったことを考えると、2歳重賞でもやれる力はありそう。初戦の遅い流れ、2戦目のマイルの速い流れとどちらも対応できるレースセンスは魅力的。初めての右回り、初めてのナイターに対応できれば面白そう。

    ノットリグレット
    ここ2戦届いていないが、外回りは合う。先行馬が揃ったことから、展開的にはチャンスがありそう。

    カズカポレイ
    2走前こそ時計の速い馬場の影響もあって3着。前走良馬場に戻り圧勝したように、現状は良馬場が合いそう。門別の砂にも対応できそうなタイプだ。

    ブライトフラッグ
    ブリーダーズゴールドカップで逃げ切りノットリグレットを倒している。ハナを切るとしぶとくまだ底を見せていない。逆に言えばハナに行けなかった場合が不安でもあり、ここは押さえまでの評価に留めたい。