出走馬&展望

内にサルサディオーネ、ワークアンドラブと、序盤から中盤まで緩めないタイプの逃げ馬がいる。昨年は少頭数のスローペースだったものの、今年はある程度ハイペースが見込まれることから、ハイペースに強い馬たちを上位に選んでいくべきではないか。

サンライズノヴァ
前走フェブラリーSは11着に大敗したものの、出遅れがあっただけに仕方ない内容だろう。かしわ記念は昨年3着。7頭立ての少頭数でペースが上がらなかった分差せなかった。一時期前に行けるようになっていたものの、最近また後方から溜めて末脚を伸ばすスタイルに戻った。船橋は簡単には前が止まらないだけに、ゲートを決めてもう少し前で運びたい。

カフェファラオ
ここまで7戦5勝。負けた2戦も内で揉まれたジャパンダートダービーと、外を回されてしまったチャンピオンズC。敗因ははっきりしている。外枠を引いて揉まれなければ、一周コースのマイルにも対応可能。逆に言えば内枠で揉まれると怖い。

カジノフォンテン
今年の川崎記念勝ち馬。単騎でマイペースを作れたとはいえ、昨年秋以降レースを使うたびに強くなっている。前走の京成盃グランドマイラーズも、かしわ記念を見据えた作りながらタービランスを抑え込んだ。今の状態なら中央馬相手のマイル戦でもやれていい。

ソリストサンダー
昨年夏に本格化すると、11番人気で挑んだ秋の武蔵野Sで2着に食い込んだ。今年緒戦の門司Sも快勝。フェブラリーSこそ内目有利の馬場で外枠から外を回されてしまった分止まってしまったが、器用に立ち回れることから船橋に不安はないタイプだろう。

タイムフライヤー
昨年エルムSを勝ったように、小回りにも対応できる器用さを兼ね備える。2走前のチャンピオンズCこそ力負けしたものの、前走根岸Sで2着に入ったように、以前よりスピード型になりつつあるだけに、距離が長かったのだろう。フェブラリーSを断念した後の一戦だけに状態次第となるが、マイルの最内枠ならロスなく運んで3着はありうる。

インティ
19年フェブラリーS勝ち馬。19年のかしわ記念でも2着に入っている。一昨年の勢いこそないが、昨年のチャンピオンズCで3着となっているように、決して衰えたわけではない。前走のフェブラリーSで内枠から控えて差してきたように、7歳にして新境地を開きつつあるだけに、ノーマークにはできない。

ワイドファラオ
昨年のかしわ記念覇者。今年は連覇を狙う。ただ昨年のこのレースは7頭立てで、前後半3Fが36.8-36.3というスローペース。単騎で楽に逃げられたことも大きかった。今年はサルサディオーネというペースを緩めず逃げるタイプの逃げ馬がいるから、昨年とは状況が異なりそう。