きさらぎ賞は東への登竜門で中京の1800芝のイメージ。ヒカルイマイ、キタノカチドキと凄い馬がここを駆け抜けて行った。京都開催へと移って37年も経つ。それでもスペシャルウィーク、リーチザクラウン、ルージュバック、サトノダイヤモンドらがこのレースで重賞初制覇をして行った。やはり今でも出世レースと言えよう。今年はどんな馬がいるのかと楽しみである。

幸いにお天気は大丈夫そうだ。関東から1頭、レガーロデルシエロ。常に戦いの場を求めて動いている感だ。シヴァースとビザンチンドリームが新馬勝ちのキャリア1戦の馬。ともに他馬を圧倒する切れ味での勝利だった。鞍上は今回が初騎乗。稽古で感触を掴むのだろう。

川田Jはブエナオンダではなくファーヴェント。調教量はたっぷりだ。前走でいいイメージはウォーターリヒト。なかなかいい脚だった。私のイチ押しはジャスティンアース。マイメモにしっかり重賞級と記した。

【シルクロードSの回顧】

24年1月28日(日)京都11R シルクロードS(G3) 芝1200m)
  • ルガル
  • (牡4、栗東・杉山厩舎)
  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:アタブ
  • 母父:New Approach
  • 通算成績:11戦3勝


毎週毎週の重賞レース、いや重賞に限らず毎レースで《このレースを解いてみろ》の問いに、ああでもない、こうでもないと、必死に答えを出して挑戦してる。時として思うどうりに来ることも稀にはあるのだがほとんどが空振り、思惑どおりの結果にはなっていない。それが競馬なのだと変に納得している自分が居る。当然、馬券生活はマイナスである。

先週にこのシルクロードSの展望をした時にルメールが淀で乗る。そこに注目していた。エターナルタイム、初めての1200チャレンジ、1800芝でデビューの馬が6戦めの1400で勝利、4勝めをあげた。そして今回はさらに距離を短縮してきた。これはきっと適性をさらに極めてきたのだと読んだ。もうエターナルタイムがこのレースで重賞制覇、そんなイメージばかりを描いてしまった。直線半ばでもグイと伸びるだろうと声を出す瞬間を待っていた。

さらにもう1頭、サンライズロナウドをも。この馬の1200起用を大歓迎していた。稽古時計を出せない気性、道中で十分に折り合いのつけられるこの1200は最高の舞台だと。だから道中はエターナルタイムを中心に、その後ろで進めるサンライズロナウドを観ていた。

4コーナーで前に居るルガルがあんなにいい手応えで廻っているのを観ていなかった。エターナルタイムの後ろで持ったままの手応えで待っているアグリを知らなかった。エターナルタイムもサンライズロナウドもそれなりに伸びてはいるが、前の2頭の勢いとは違っていた。

ルガルはもう完璧な騎乗と言えよう。スタートを決めてテイエムスパーダの楽な2番手。直線でもステッキは1、2発ぐらいであと100からは流していた。アグリの2着も格と言えよう。今日のちょっと渋い馬場でも流し気味でも1・07・7の好タイムのルガル。次はママコチャが待っている高松宮記念だろう。若い4歳馬の勢いに壁もないのかも知れない。