今週もクラシックを占うレース、共同通信杯。2歳王者、ジャンタルマンタルが出走する。パレスマリス産駒で前走から川田Jが手綱をとる。今や世界NO1の人口のインドの天体観測儀のジャンタル・マンタルでサンスクリット語では《魔法の仕掛け》の意味だそうだ。1週前の31日は坂路で2F23・7の好タイムをマーク。初の左廻り、遠征競馬だが問題なくクリアしてくれると思う。まずはここでの戦いをしっかりと観ておきたい。

関西馬ばかりと気が付く。ルメールは関東、手塚厩舎のショーマンフリート。前走、シンザン記念は輸送してプラス18キロだから成長を入れても重めか。1戦のキャリアが2頭。ジャスティンミラノにベラジオボンド。ジャスティンミラノのコース経験済みは大きい。

そして、ミスタージーティーはホープフルSで後1Fから前が詰まり追えず。最後に内へ切り替え2完歩だけ追えての5着。惜し過ぎる競馬。

【きさらぎ賞の回顧】

24年2月4日(日)京都11R きさらぎ賞(G3) 芝1800m)
  • ビザンチンドリーム
  • (牡3、栗東・坂口智厩舎)
  • 父:エピファネイア
  • 母:ジャポニカーラ
  • 母父:ジャングルポケット
  • 通算成績:2戦2勝


これほどにゴール前で勝ち馬がどれか判らないレースは観たことがない。まさしく3頭が同着でもいいぐらいの大接戦だった。

先手をとったのはテイエムリステットだったが3コーナー前あたりから画面ではミルコのシヴァースがまるで主導権を握っているかの様な勢い。4コーナー入り口でもいちばん内で持ったままのシヴァースが目に付いた。その前にヴェロキラプトルが故障発生かで下がり気味。

最後方で内のピエナオルフェが少し離れた以外の10頭は3馬身ぐらいの塊で直線へ入ってきた。馬場の真ん中へ進路をとっての追い合い。それでも終始、シヴァースが先頭。ジャスティンアースがあと200で力尽き、外のインザモーメントが伸びあぐねる。

4コーナーでは外めに居たウォーターリヒトがいつの間にか内へと切り替えていちばん内。ファーヴェントと並んでの追い合いでも少しずつ前に出て行く。外のシヴァースと並び幸Jは右ムチ、ミルコは左ムチで叩き合う。進路が狭くなり真ん中のファーヴェントの川田Jが手綱を絞る。この2頭の追い合いが続く。大外をジワジワとビザンチンドリームが来ているが、前までは届くまいと。だがゴールは果てしなく遠い様だ。

3頭がほぼ同時にゴール、インザモーメントは僅かに遅れていた。それでもシヴァースかウォーターリヒトの争いだろうと。東京新聞杯が終わり京都のそれが画面に出た時に思わず驚く。1番上に⑫番。《届くのか~》と。PVを観るとこれほどに今の京都の芝は悪かったのかと。それだけ最初から最後まで外を使っての戦い。1900ぐらい走っているのではなかろうか。

常にビザンチンドリームは後ろでのレース。レースには決していい場所では参加していないのだが最後はあの脚だ。これが豪脚と言うのだろう。何せ長い脚を使っての勝利。今回も最速の脚で勝利した。若さと粗削りながら素質はかなりと再認識のビザンチンドリームだ。