ファン投票２位のローズキングダムが巻き返す！
2011/6/19(日)
橋口弘次郎調教師
前走の天皇賞(春)では、デビュー以来、初めて掲示板を外しただけでなく、二桁着順に沈んだローズキングダム。師の｢昨年のジャパンカップがフロックでなかったことを証明したい｣という思いとは裏腹な結果になってしまった。
ローズキングダムのプロフィールについては、これまでに幾度となく紹介させて頂いているが、競馬ラボでもすっかりお馴染みとなった橋口弘次郎調教師に宝塚記念へ向けての心境を語っていただいた。
－：いつもインタビューにお答え頂きありがとうございます。コティリオンのダービー以来です。早速となりますが、今回もよろしくお願いいたします。
橋：ダービー前なんて、そんなに経つのか。つい、先週くらいに感じるよ(笑)。
－：早速ですが、そのダービーと、2頭出しだった安田記念を振り返って貰えますか？
橋：ダービーは極悪馬場に尽きる。あれじゃあ、どうしようもないな。安田記念はリーチザクラウンの方はジョッキーが『ちょっと喉が気になった』と引き上げてきた時に言っていたから、内視鏡をいれて診たけれど、そんな大事ではなかったんだよね。いまは北海道へ放牧に出ていますよ。
リディルは道中も詰まり通しで追えていなかったし、惜しかったな。今でも(脚に)ボルトが3本入っている馬だけれど、そのうち、いつかチャンスは来るな。
－：彼らの秋の活躍にも期待ですが、今回はローズキングダムの宝塚記念について、お話をきかせてください。
橋：その後の成績が奮わないからな。それにルーラーシップだとか、強い馬も出てきたし、女帝(ブエナビスタ)がどんと構えているしね。今回はちょっと相手が強すぎるんじゃないか(笑)？
－：でも、ローズは昨年のように、馬体の維持という課題を抱えていて、先生が控えめなコメントを出されていた時も、走ったこともありましたよね。前走の敗因を教えていただけますか？
橋：観てのとおり、折り合いに尽きるよね。入れ替わりの激しいレースだったし。
－：その後の調整について教えてください。
橋：ノーザンファームしがらきに放牧に出ていて、5月のダービー週に帰厩したかな。いつもと変わりない状態ですよ。
－：そんな中でも、ファン投票は2位でした。
橋：新聞記者からも『2位になりましたよ。コメントをいただけますか？』と連絡が来たけれど、びっくりしました。せめて、5～6位だと思っていたからね。
－：ファンの期待も大きいだけに、やはり、弱気ではいられないですよね。
橋：弱気じゃあないけれど、最近の成績が物足りないから、強くは言えないんだよね。
－：条件も変わるだけに、今回はレースがし易くなるのではないでしょうか？
橋：その点はそうだろうね。乗り役も替わることだし、馬場も軽い馬場の方が向くだろうからね。
－：橋口先生といえば、宝塚記念で3度の2着がありますね。
橋：ツルマルボーイの時はそんなに自信はなかったんだよ。ヒシミラクルとタップダンスシチーに負けたんだよね。
ハーツクライは成長途上だったね。思えば、そこでの走りを皮切りに、ひと夏挟んでの快進撃。その後もドバイやイギリスでも走ったな。
－：わかりました。最後にファンへ向けて、一言お願いいたします。
橋：ファン投票2位にまで支持してもらったので、期待に応えなくてはならない思いが強いけれど、あまりにもメンバーが強いからね。ファン投票で支持して頂いた皆さんの思いをローズキングダムにしっかり伝えておきます。
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■最近の主な重賞勝利 |
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レッツゴーターキン・ダンスインザダーク・ザッツザプレンティ・ツルマルボーイ・ハーツクライ・スリープレスナイトら、幾多の名馬を輩出。 これまでに90年のJRA賞(最多勝利調教師･優秀技術調教師)、他にも11度の優秀調教師賞を獲得。 また｢薔薇一族｣と称される薔薇に関する名前を冠した牝系の一族の活躍馬を多く管理している事でも知られている。 師曰く、厩舎の基礎を作ってくれた馬はレッツゴーターキンとのこと。 |
