今週はPOG人気上位馬の出走は少ないものの、全体的に質量豊富な顔ぶれだ。土曜日から見ていこう。

阪神1600mは、キセキと同じ角居厩舎&石川達絵氏ラインのカンタービレが出走。「ディープインパクト産駒らしく軽いフットワーク。前向き過ぎる面もあるので、そのあたり落ち着いて走れるよう調整していきたい」と辻野助手。鞍上はMデムーロ騎手。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CW5F69秒と全体時計は地味だが、上がり1Fは12秒を切っており、レースへ向けて順調に仕上がりは進んでいる。

ノーブルレゼルは、タイヘイ牧場が輸入した良血繁殖牝馬カディザデーの一族。近親にサニングデール(高松宮記念)がいる。2週前にはCWで上がり12秒を切る時計をマーク。1週前はスワーヴリチャードと併せ、さすがに遅れたものの時計は水準レベルのものが出ており、併せた相手からも陣営の期待感が伝わってくる。鞍上は、調教をつけている若手の加藤祥騎手がレースでも手綱を取る。

ダイアトニックは、半兄がレオプライム(京王杯SC2着)。CWでの併せ馬は、朝日杯FS有力のダノンスマッシュが相手だったため遅れたが、CW6F79秒、5F64秒後半と速い時計を出してきた。鞍上はCルメール騎手。プリヒストリーは、半兄がアルキメデス(朝日CC)。CWで5F67秒台、上がり12秒前半で、古馬のパフォーマプロミスに先着。藤原英厩舎らしく、じっくり乗り込まれ、好仕上がりでの出走となろう。

中山では芝1800m戦。モンサルヴァートは、母の兄にフサイチコンコルド(ダービー)、アンライバルド(皐月賞)がいる。上がりはかかったが、美浦ウッドで6F84秒台、5F68秒前半の時計が出ていれば、まずは合格点。ムーランジュビリーは、母の姉にファレノプシス(GⅠ3勝)、母の弟にキズナ(ダービー)がいる。ウッド5Fは69秒台だが、上がりは12秒半ばの時計を出しており、動きは良好。鞍上はCルメール騎手。 エンチャントメントは、母がマイネソーサリス(愛知杯)。ウッド4F56秒台と軽めに見えるが、外めを回って負荷はかけられている。

中京では、ダート1800m戦。コスタネラは、母が北米GⅠ勝ち馬。CWで6F80秒を切り、5F64秒後半、上がりも11秒後半と速い時計を出し、初戦から好勝負必至だ。

日曜日は、阪神で芝1800戦。ギベオンは、母のコンテスティッドが、エイコーンSなど北米でGⅠを2勝。社台RHの募集価格も1億円と高額だ。CW6F83秒台、5F67秒半ば、1F12秒を余裕をもってマークし、古馬1000万の馬に先着。新馬戦はもちろん、先々まで期待を抱かせるレースを見せてほしい。鞍上はCルメール騎手。

アンナベルガイトは、母の姉がアンブロワーズ(函館2歳S)。CW6F83秒台、5F67秒台は悪くないが、上がりが13秒台とかかってしまった。最終調教は、バランスの取れた内容に持っていきたい。

同日の阪神のもう一つは、芝1400mの牝馬限定戦。エアシンフォニーは、母がエアデジャヴー(クイーンS)、半兄にエアシェイディ(AJCC)、母姉にエアメサイア(秋華賞)がいる。CW5F68秒後半、上がり12秒を馬ナリで出しており、時計はまだまだ詰められそうな雰囲気。いい感じでレースを迎えられそうだ。

リバティハイツは、母のドバウィハイツがイエローリボンSなど北米でGⅠを2勝している社台F期待の繁殖牝馬。CW6F82秒台、5F66秒後半、1F12秒前半と水準レベルの時計をクリアし、阪神JFに出走したラテュロスと併入している。鞍上はルメール騎手。ビーチタイムは近親がストラダジェム(天皇賞・春3着)。CW5Fは69秒だが、上がりは12秒を切って来た。「いいスピードがある」と陣営も好評価を与えている。

中山では、芝1600mの牝馬限定戦。良血馬が多数出走を予定している。レジーナドーロは、母が桜花賞馬レジネッタである。「心身共にもっとしっかりしてくるといいが、古馬相手にも稽古は動けている。初戦から期待できるレベルにある」と森助手。美浦ウッドで5F68秒台、上がり13秒を馬ナリでマーク。堀厩舎でこの時計、手応えなら十分だろう。

マルーンエンブレムは、母がブラックエンブレム(秋華賞)、半兄にブライトエンブレム(札幌2歳S)、アストラエンブレム(5勝)がいる。「小柄ではあるが動きは悪くないし、血筋のいい馬。軽い芝でこそ良さそうなタイプ」と鈴木助手。鞍上は三浦騎手。ウッド5F72秒台と軽めなのは、400キロそこそこの馬体を考えてか。素質は高いのかもしれないが、兄のアストラエンブレムも馬体と相談しながらの調整で苦しんだ時期もあり、この馬も慎重に進めていくことになりそうだ。

レッドイリーゼは、半兄にレッドアンシェル(アーリントンC2着)。ウッド5F72秒台と、この馬も軽めだが、帰厩して間もないためか。直前はしっかり時計を出してくるだろう。エールマリアージュは、近親にキャトルフィーユ(クイーンS)、レディアルバローザ(中山牝馬S)。ウッド54秒台、上がりも13秒後半と時計は遅いが、古馬500万の馬に先着している。

リンディーホップは、ロッカフェスタ(4勝)、アウトオブシャドウ(4勝)、ロッカヴェラーノ(すみれS)など、上は複数が勝ち上がっている。ウッド調教で5F70秒を切ったことはないが、余裕をもってのもので、まだまだ詰められる。ショコラトリーも同様で、時計は目立たないが余力あり。半兄にはロワジャルダン(みやこS)がいる。スールマカロンは、近親にアドマイヤコジーン(GⅠ2勝)。9月後半にデビュー予定もフレグモーネで回避し放牧。改めてデビューを迎える。1週前はウッド5F72秒台だが、9月には5F66秒台の速い時計を出しており、能力は秘めている。

新規入厩は、ディープインパクト産駒3頭を紹介。オーサムミッションは、母がサンタアニタオークス(北米G1)勝ち馬で、サンデーRの募集価格が1億2000万円という高額馬だ。くのはタンタフエルサは、半兄がタンタアレグリア(AJCC)、半姉にパララサルー(オープン特別2勝)。もともとデビューは遅いという話を聞いていたので、年内に入厩できたのは良かった。くのはオルトシアは、母が交流重賞を6勝したメーデイア。芝、ダートどちらを使うか迷うところだ。