来週から中山、阪神が開幕することもあり、ローカル開催最終週の新馬戦はさすがに手薄なメンバーとなりそうで、目玉と言えるような馬は現状は見当たらない。そんな中では血統、調教ともに目立っているのが、小倉の芝1800戦に出走するイリデッセンス(牝2、栗東・佐々晶厩舎)。1週前のCWでは上がり1F11秒9と切れを感じさせた。
「追い出してからの加速が良く、そのあたりはさすが血統馬という感じ。この稽古の動きならレースが楽しみ」と佐々木師。調教で手綱をとった川田騎手も「追い出して抜群の伸び」と高い評価を与えた。半兄は重賞ウィナーのラストインパクト、母の兄には3冠馬ナリタブライアン、GⅠ3勝馬ビワハヤヒデがいる良血で、新馬戦以降も追いかけたい。

阪神開催に有力馬を用意している角居厩舎だが、1週前の新潟芝1800m戦にエアワイバーン(牡2、栗東・角居厩舎)を送り込んできた。
「ここまで乗り込みは順調。雰囲気がある馬で、加速させた時のフットワークやスピードの乗りがいいですね」と吉岡助手。鞍上は戸崎騎手を予定。祖母のマンファスはキングカメハメハの母。王道路線を期待できる配合だ。

新潟のダート1200m戦には、美浦で豪快な調教を見せているチェストケリリー(牝2、美浦・武井厩舎)。1週前のウッドで5F65秒4-12秒1の速い時計を外目をまわってマーク。デビュー前にウッドでこれだけ動ける馬はなかなかいない。初戦からスピード全開となろう。

イリデッセンス
牝、栗東・佐々木、ダイワメジャー×スペリオルパール
POGシメイ

エアワイバーン
牡、栗東・角居、ハービンジャー×ネオイリュージョン
POGシメイ

チェストケリリー
牝、美浦・武井、Scat Daddy×Santa Rosalia
POGシメイ

エアワイバーン

戸崎騎手で初戦に挑むエアワイバーン


 函館芝1500m戦は良血馬が2頭。ディーマジェスティ(牡2、美浦・二ノ宮厩舎)は、半兄セイクレットレーヴワールドレーヴ、全姉ホクラニミサと、上が1000万~オープンクラスで活躍中。中間は兄のワールドレーヴと併せて入念に調教を行っており、初戦から行けそうだ。

メートルダール(牡2、美浦・戸田、父ゼンノロブロイ、母イグジビットワン)は、1週前にダートで5F68秒0-12秒3の時計を出し、調教過程はこちらのほうが上か。半姉のアールブリュットは、昨年夏の新馬戦を勝った時にクラシック候補の評価もあった馬。その後骨折で低迷した時期もあったが、先日の500万下を好時計で快勝し、オープン級の能力を見せた。弟も負けていられない。

ディーマジェスティ
牡、美浦・二ノ宮、ディープインパクト×エルメスティアラ
POGシメイ

メートルダール
牡、美浦・戸田、ゼンノロブロイ×イグジビットワン
POGシメイ

メートルダール

姉に負けじと好走の期待が高まるメートルダール(写真左)


 次は新規入厩組。牝馬の良血馬がドッと入って来た。
ヴィブロス(牝2、栗東・友道厩舎)は、GⅠ2勝馬ヴィルシーナの全妹。ノーザンF牝馬の有力どころを育成する日下厩舎でもトップクラスの期待馬で、姉が勝てなかったクラシックを目指す。リュラ(牝2、栗東・松田博厩舎)は、桜花賞馬ハープスターの半妹。松田博資師が2月で引退なので、目指すはまず阪神JFか。

 安田厩舎にも注目馬が2頭。プリンセスノワール(牝2、栗東・安田隆、父ネオユニヴァース、母ペンカナプリンセス)は、半兄に青葉賞2着のワールドインパクト、オープン馬のダノンジェラートがいる。素質を持ちながら、なかなか重賞を勝てない兄たちだが、この流れを妹が止めたい。
トウカイメジャー(牝2、栗東・安田隆、父ダイワメジャー、母トウカイミステリー)は、母も安田厩舎に在籍し、北九州記念を制している。父がダイワメジャーで、この馬もマイル以下でスピードを生かすレースとなりそうだ。

 最後に牡馬を一頭。金曜日に入って来たハートレー(牡2、美浦・手塚、父ディープインパクト、母ウィキッドリーパーフェクト)は、ノーザンFでも評判になっている一頭。一時は良化途上で入厩はもっと遅いと思ったが、ここへ来て動きも良くなり、予想以上に早い入厩となった。
これで手塚厩舎はハートレーのほか、アフェクテューズ(牡2、美浦・手塚、父ディープインパクト、母オールウェイズウィリング)、スカイムーヴァー(牡2、美浦・手塚、父ディープインパクト、母ランフォーイット)と、評判のディープ産駒3頭が全て美浦の在厩している。手塚厩舎史上最強の布陣と言われる今年の2歳勢だが、攻勢へ向けて準備は整いつつある。

ヴィブロス
牝、栗東・友道、ディープインパクト×ハルーワスウィート
POGシメイ

リュラ
牝、栗東・安田隆、ステイゴールド×ヒストリックスター
POGシメイ