
初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『イストワールファム』
2017/2/1(水)
この馬、POGの対談の上では紹介していましたが、仲間内の皆で買い、将来は香港に遠征してもらって皆で香港旅行をし、皆でワンタンメンを食べようということで各クラブの馬たちを吟味したうえで皆で購入した馬なのです。
値段が安くてかつ走りそう、牧場などの評判なども聞き、様々なファクターをフィルタリングした結果、この馬に違いないということで選ばれた馬。当時の関係者のコメントも上々できっと活躍してくれるに違いないと思っていましたが、新馬戦では最速の上りを駆使していたものの、3着、最速のあがりを駆使した反動か足元に不安が出て休養し、万全の体制を整えて先日のレースとなったわけです。

というわけで先日のレース回顧です。まあ簡単に言うと完勝でした。スタート後は後方五番手で足をため、直線に向く四コーナーより進出を開始、直線余裕のある手ごたえのまま先頭に立つと、鞭を一度も使うことなく抑える余裕、もったままでゴールしました。
さすがはハープスターの近親です。さらには父ローエングリンという渋い血統も玄人好みといえるのではないでしょうか?レース後のコメントや知人から聞いた話によるとオークスを目標にするとのこと。非常に楽しみになってきました。
とはいうもののまだ一勝、次は500万なのか重賞なのか?オークスは果たして間に合うのか?将来的に香港へ遠征するとしたらどのレースに向かうのか?カップか?マイルか?それともヴァースか?というのはまだ早すぎるかもしれませんが、いいんです。
妄想するのが馬主の仕事、一頭だろうが、一口だろうがそれは変わりありません。このまま無事にいってもらって是非にオープン馬になってほしい。でもっていつの日か香港へ!ワンタンメーン!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。