2017年凱旋門賞・出馬表

これだけは押さえておきたい！凱旋門賞の攻略ポイント

10月1日(日)、フランス・シャンティイ競馬場で凱旋門賞(G1)(芝2400m)が行われる。(日本時間の発走は同日23時05分の予定)
昨年は初の海外馬券発売で盛り上がった凱旋門賞。今年は日本から里見治オーナーのサトノダイヤモンド(牡4、栗東・池江寿厩舎)＆サトノノブレス(牡7、栗東・池江寿厩舎)の2騎が参戦する。前哨戦のフォワ賞は完敗に終わり、ライバルにはイギリスの女傑・エネイブル(牝3、イギリス・J.ゴスデン厩舎)など強敵がズラリ。幾多の試練を乗り越え、世界最高峰のレースで日本馬の悲願はなるのか。

【今年もシャンティイで開催】
比較的平坦で速い時計が出やすい
昨年に引き続き、通常のロンシャン競馬場ではなく、シャンティイ競馬場で開催される。パリから電車で北に30分ほどの場所にあるこの競馬場は、ロンシャン競馬場と比べて水はけが良い。かつ2400mコースの場合、前半部分が上り坂のロンシャンとは異なり平坦であることから、時計が出やすいという特徴がある。実際昨年の勝ちタイムはロンシャン開催のレコードタイムより速かった。

【「グリーンベルト」が発生！】
内有利だが前が壁になりやすい
この点からシャンティイ競馬場は時計勝負に強い日本馬向き…とされるのだが、凱旋門賞開催で出現する「グリーンベルト」が日本馬を苦しめる。直線の内ラチ沿いの仮柵を外すことで、この開催は直線で内を通る馬が有利になりやすい。それは現地の騎手たちも熟知しており、どの騎手も内に切り込んでくるため、内では激しいポジション争いが行われる。この結果、内枠の馬たちは前が壁になりやすく、ポジションを取りにくくなる。

【ポジションを取りやすい】
外枠の先行馬たちに注意せよ！
シャンティイの2400mはコース形態上、外枠の馬たちが先にカーブに入る。つまりポジションを取りやすいのは外枠の先行馬たち。彼らはそのまま直線で内を通ることができるため、外枠の先行馬が「激アツ」と言える。実際去年人気薄だった2着ハイランドリール、3着オーダーオブセントジョージは外枠の先行馬だった。
逆に言えば、前述の内枠に入った差し馬は詰まるリスクが高まり、外枠の差し馬は外を回されグリーンベルトを通れない可能性が高く、後方待機勢には難しいレース運びが要求される。

フォワ賞4着からの巻き返しに燃えるサトノダイヤモンド(緑帽)

凱旋門賞の舞台　シャンティイ競馬場コースガイド

ロンシャン競馬場の改修により、2016〜2017年とシャンティイ競馬場で開催される。元来、仏ダービー、仏オークス、シャンプラ賞の3歳限定G1レースが行われる。シャンティイの街はパリの北約40kmの所在しており、パリ市内の北駅より電車で約40分ほど。
芝2400mコースは(右回り)1コーナー奥の直線コース上にスタート地点があり、タスキ状に向こう正面へ向かう設計。3コーナーから4コーナー中間まで下り坂がある一方、そこから上り坂が待ち構えている。また、ロンシャンよりは馬場も軽いといわれるだけに、日本勢にとって、シャンティイに舞台が移るのはプラスといえそうだ。

実際歩いて分かった、これがシャンティイだ！

以前、実際にシャンティイ競馬場を訪れ芝を歩いたところ、芝は長く密集しており、 脚に絡みつくような感覚を受けた。脚を抜く際に力がいることから、パワーに秀でたサドラーズウェルズ系の馬が強い。事実、昨年の凱旋門賞は父サドラー系のワンツースリー。直線に坂はあるが、日本の中山競馬場のような急坂ではなく、長くダラダラとした上り坂で、切れ味より持続力ある末脚が問われる。スピードがある中距離馬より、スタミナに秀でた2400mから3000m以上に実績がある馬を重視するのが良さそうだ。

2年連続で凱旋門賞が行われるシャンティイ競馬場の芝

この3点だけ押さえよう！凱旋門賞・馬券発売のポイント

［JRAのPAT会員なら誰でも買える］
インターネット投票での発売。窓口では買えないので要注意。

［オッズは日本独自］
JRAの投票のみでオッズが動く。情報はJRAのホームページで確認できる。

［券種は日本と同じ］
単勝・複勝・馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単の7種類。馬券のマークはゲート番ではなく馬番。

凱旋門賞・過去10年成績

フォワ賞・過去10年成績