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騎手コラム

かしわ記念2018

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かしわ記念2018ネット新聞公開中

超豪華メンバー!有力馬を徹底解説

  • インカンテーション

    (牡8、栗東・羽月厩舎) 騎乗予定騎手:三浦皇成騎手

    力はG1級と言われながらケガに苦しんできた強豪。昨秋、白山大賞典(金沢2100m)、武蔵野S(東京1600m)と、まったく違うスキルが問われる条件で続けて完勝。武器はその総合力の高さ。条件が合わなかった大井2000mの東京大賞典では崩れたものの、前走フェブラリーSではハイペースを早めに動いて、勝ち馬から0.1秒差の3着。昨年のかしわ記念も内枠ながらコパノリッキーの2着と力を見せており、初GI制覇の可能性は十分だ。

  • ゴールドドリーム

    (牡5、栗東・平田厩舎) 騎乗予定騎手:C.ルメール騎手

    昨年のフェブラリーS、チャンピオンズCを制し、今年のフェブラリーSでも2着するなど、その実力は現在の日本のダート界でもトップクラス。ゲートがあまりいい馬ではなく、それが影響した昨年の南部杯を除けば、左回りのダート1600で大崩れしたことはない。初めての船橋ダートマイルはまったく問題ないだろう。今年はドバイ遠征せずかしわ記念に照準を合わせてきており、調子は万全。切れ味鋭い末脚で、GI3勝目を狙う。

  • ノンコノユメ

    (セ6、美浦・加藤征厩舎) 騎乗予定騎手:内田博幸騎手

    3歳時にジャパンダートダービーを圧勝したが、ゲートの中で暴れる気性が考慮され去勢。その後は試行錯誤が続いていたが、今年に入り内田博幸騎手を新パートナーに迎えて覚醒。根岸Sでは上がり3F34.2の末脚で差し切り、2年ぶりの勝利を挙げた。続くフェブラリーSも豪快に伸びて勝利するなど、波に乗っている。脚質から小回り替わりが心配されるところだが、今の充実度なら再度のGI制覇も決して難しいことではないだろう。

  • ベストウォーリア

    (牡8、栗東・石坂正厩舎) 騎乗予定騎手:福永祐一騎手

    かつては南部杯を制すなどダート戦線の主役を狙う存在だったが、さすがに一時期の勢いは衰えたか、近走は結果が出ていない。しかし前走フェブラリーSは根岸Sの出走取消明けであり、順調さを欠いていた。2走前の武蔵野Sも着順ほど大負けしているわけではない。思い返せば、昨年の1番人気はこの馬だった。左回りのマイル以下の一周コースでは大崩れがほとんどない馬。古豪の底力を見せたいところだ。

  • モーニン

    (牡6、栗東・石坂正厩舎) 騎乗予定騎手:和田竜二騎手

    4歳でフェブラリーSを制するなど順調に出世を遂げていたものの、その後はなかなか勝ち切れず、芝の阪神Cを使うなど様々なカテゴリーに挑戦してきた。そんな中で迎えた前走のコーラルS。58.5キロを背負いながら、オープンでは力が違うということをアピールする強い内容で、フェブラリーS以来2年ぶりの勝利を挙げた。再度ダートの一線級に返り咲くためには今回の舞台でも好走し、復活を証明する必要がある。

  • ヒガシウィルウィン

    (牡4、船橋・佐藤賢二厩舎) 騎乗予定騎手:森泰斗騎手

    将来、南関東のエースと目されている地方の期待馬。前走の東京大賞典は8着と、中央の強豪たちの壁に阻まれた内容だったが、まだまだ成長してくる馬だろう。競馬センスがあり、マイルにも対応可能。本質的に左回りより右回りでいい馬で、休み明けは3コーナーから反応がズブいところがある馬だけにそこが課題だが、使うごとに成長しており、今回、さらに進化した姿を見せてくれることだろう。

かしわ記念・データファイル特別編

1989年に創設された地方重賞競走で、競走名の『かしわ』は船橋競馬場の前身で、千葉県柏市に1952年まで所在していた柏競馬場に由来している。1997年にダートグレード競走のG3(統一G3)に格付けされ、2002年に統一G2(南関東グレートG1)、2005年より統一G1に格上げ(2007年、日本のパートI国昇格に伴い、格付表記はJpn1)されている。
出走枠は地方所属馬8頭、JRA所属馬6頭。優勝馬の名前をみても一時代を築いた名馬がズラリと並び、現在ではゴールデンウイークを彩るビッグレースとして定着している。

【所属別成績】

過去10年でJRA所属馬9勝、地方所属馬1勝。勝鞍は1つだが、地方所属馬は2着3回、3着も1回あって、交流重賞の中では健闘しているといえる。JRA所属馬は関西馬8勝、関東馬1勝。関東馬の馬券絡みは2008年1着ボンネビルレコードと同年3着ワイルドワンダーの2頭。ノンコノユメには関東馬劣勢の流れを変えることができるか期待される。

【人気別成績】

1番人気(1.4.3.2) 2番人気(5.0.2.3) 3番人気(3.1.1.5)
過去10年の勝ち馬で最も人気がなかったのは15年ワンダーアキュートの4番人気。6番人気以下で馬券に絡んだの16年2着のソルテ(6番人気)のみで、ほぼ人気上位で決しているのだが、1番人気はわずか1勝と大苦戦。3連単万馬券も3度あって、人気通りには収まっていない。最も多く勝っているのは2番人気の5勝。

【年齢別成績】

過去10年、4歳と7歳がそれぞれ3勝。6歳が2勝で、5歳と9歳が1勝と勝ち馬は幅広い世代から出ている。息の長い活躍を見せる馬が多いダート路線、更に後述するリピーターの強さが好走馬の年齢を引き上げている。

【前走別成績】

前走レース別では、フェブラリーSが7勝と圧倒していて、フェブラリーSで大敗を喫していても、ここで巻き返すというパターンが度々見られる。その他はマーチSが2勝、アンタレスSが1勝。格がモノをいうレースで、直近の勢いよりも、ひと息入れてここを狙い澄ましてきた馬の方が好成績を挙げている。

【リピーター】

リピーターが非常に多いレースで、コパノリッキー、エスポワールシチーがそれぞれ3勝と相性の良さを示しており、地方のフリオーソも1勝、2着2回。エスポワールシチーは2~3着も1度ずつあり5年連続で馬券対象になった。これら以外にもワンダーアキュート、ベストウォーリア、前年は過去10年から対象外となるがブルーコンコルドも複数回馬券に絡んでいて、好走歴のある馬は要注意だ。

【馬体重】

勝ち馬の最低体重は2009年エスポワールシチーの486キロ。これ以下の馬体重で馬券絡みを果たしたのは2008年3着ワイルドワンダーの458キロのみで、馬格がある馬が活躍するダート戦らしい傾向がクッキリと出ている。

【枠番・馬番】

昨年は1着1番コパノリッキー、2着2番インカンテーション、3着3番モーニンと馬番順の決着で、コパノリッキーは2年連続1番で勝ったが、その他の勝ち馬は外めの枠が多く、過去10年5枠が4勝、7枠3勝。ところが、8枠は未勝利でこちらはコースロスが響く形となっている。馬番では「7」が4勝で、文字通りラッキーセブンとなっている。

【脚質】

昨年は4角6番手にいたコパノリッキーが鮮やかに差し切ったが、これは2008年ボンネビルレコードと並んで勝ち馬では最も後ろに位置していた。小回りのダート戦らしく、好走馬のほとんどが4角4番手以内の好位に取り付いているのだが、4角先頭からの逃げ切りはわずか2回。その2頭も序盤は好位に付けていた馬で、スタートからレースを引っ張ってそのまま逃げ切るのは非常に困難となっている。

かしわ記念・過去10年成績

年月日(馬場) 馬名 性齢 人気 騎手 斤量 調教師(所属) 着差 上3F 通過順位 馬体重 前走レース 前走着順
2017年
5月5日
(良)
1 1 コパノリッキー 牡7 2 武豊 57 村山明(J) 1:39.9 38.0 6-6-6-6 536(-8) フェブラリーS(G1) 14
2 2 インカンテーション 牡7 5 岩田康 57 羽月友(J) 2 38.6 5-4-3-4 504(0) マーチS(G3) 1
3 3 モーニン 牡5 3 Cルメ 57 石坂正(J) クビ 38.9 1-1-1-1 518(-2) フェブラリーS(G1) 12
2016年
5月5日
(稍)
1 1 コパノリッキー 牡6 3 武豊 57 村山明(J) 1:39.2 37.2 2-2-2-2 532(0) フェブラリーS(G1) 7
2 6 ソルテ 牡6 6 吉原寛 57 寺田新(大) 3 38.0 1-1-1-1 501(-9) フジノウェーブ記念(大井OP) 1
3 4 ベストウォーリア 牡6 5 戸崎圭 57 石坂正(J) 1.1/2 38.0 3-3-3-3 508(-6) フェブラリーS(G1) 4
2015年
5月5日
(良)
1 7 ワンダーアキュート 牡9 4 和田竜 57 佐藤正(J) 1:37.4 37.1 6-6-4-3 508(-16) フェブラリーS(G1) 9
2 3 ベストウォーリア 牡5 1 福永祐 57 石坂正(J) 1 37.4 2-2-1-1 510(-2) フェブラリーS(G1) 3
3 6 ハッピースプリント 牡4 5 宮崎光 57 森下淳(大) 1.1/2 37.7 3-3-2-2 525(-1) フェブラリーS(G1) 11
2014年
5月5日
(良)
1 5 コパノリッキー 牡4 2 田辺裕 57 村山明(J) 1:39.2 36.5 5-5-5-4 537(+7) フェブラリーS(G1) 1
2 2 セイクリムズン 牡8 4 戸崎圭 57 服部利(J) 2 37.0 1-1-1-1 514(+3) 東京スプリント(Jpn3) 2
3 7 ワンダーアキュート 牡8 1 武豊 57 佐藤正(J) ハナ 37.0 3-3-3-3 509(-7) フェブラリーS(G1) 6
2013年
5月6日
(良)
1 7 ホッコータルマエ 牡4 2 幸英明 57 西浦勝(J) 1:37.8 37.3 4-4-2-2 489(-9) アンタレスS(G3) 1
2 1 エスポワールシチー 牡8 3 浜中俊 57 安達昭(J) 1.1/2 37.9 1-1-1-1 511(+7) フェブラリーS(G1) 2
3 9 ローマンレジェンド 牡5 1 岩田康 57 藤原英(J) 1 37.5 6-6-5-3 501(+4) 東京大賞典(G1) 1
2012年
5月2日
(重)
1 7 エスポワールシチー 牡7 3 佐藤哲 57 安達昭(J) 1:36.5 36.8 2-2-2-1 495(-5) フェブラリーS(G1) 5
2 6 フリオーソ 牡8 1 戸崎圭 57 川島正(船) 2.1/2 37.5 1-1-1-2 507(+3) ダイオライト記念(Jpn2) 5
3 4 テスタマッタ 牡6 2 岩田康 57 村山明(J) 2 36.9 6-6-4-3 504(0) フェブラリーS(G1) 1
2011年
5月5日
(稍)
1 11 フリオーソ 牡7 2 戸崎圭 57 川島正(船) 1:38.2 37.5 3-3-2-1 508(+2) フェブラリーS(G1) 2
2 12 ラヴェリータ 牝5 5 武豊 55 松元茂(J) 3/4 37.8 1-1-1-2 517(+3) マーチS(G3) 14
3 10 エスポワールシチー 牡6 1 佐藤哲 57 安達昭(J) 1.1/2 37.7 5-5-4-3 498(+4) 名古屋大賞典(Jpn3) 1
2010年
5月5日
(良)
1 12 エスポワールシチー 牡5 1 佐藤哲 57 安達昭(J) 1:36.8 36.1 3-3-3-3 496(-2) フェブラリーS(G1) 1
2 7 フリオーソ 牡6 5 戸崎圭 57 川島正(船) 1.1/2 36.6 2-2-2-2 503(-7) ダイオライト記念(Jpn2) 5
3 11 アドマイヤスバル 牡7 4 勝浦正 57 中尾秀(J) 4 37.0 5-5-4-4 504(-10) 名古屋大賞典(Jpn3) 2
2009年
5月5日
(重)
1 6 エスポワールシチー 牡4 2 佐藤哲 57 安達昭(J) 1:35.9 35.7 7-7-6-3 486(+6) マーチS(G3) 1
2 11 カネヒキリ 牡7 1 内田博 57 角居勝(J) 3/4 36.0 5-5-4-4 523(-7) フェブラリーS(G1) 3
3 10 フェラーリピサ 牡5 4 岩田康 57 白井寿(J) 1 36.5 2-2-2-1 493(-6) 黒船賞(Jpn3) 2
2008年
5月5日
(稍)
1 7 ボンネビルレコード 牡6 3 的場文 57 堀井雅(J) 1:37.6 37.2 8-8-7-6 491(-1) マーチS(G3) 12
2 1 ブルーコンコルド 牡8 1 幸英明 57 服部利(J) 1 37.6 5-5-3-2 498(-10) フェブラリーS(G1) 2
3 14 ワイルドワンダー 牡6 2 岩田康 57 久保田(J) 1/2 37.5 7-7-6-2 458(+6) フェブラリーS(G1) 3