【ドバイWC】アニマルキングダム回避

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昨年のケンタッキーダービー馬アニマルキングダムはプリークネスSの後、左後肢を骨折して戦列を離れた。ダート競馬に限界を感じ、早くからタペタの馬場で行われるDWCに照準を合わせ、先月18日マイアミのガルフストリームパークのアローワンス競走で復帰、初戦を白星で飾っていた。

トレーニングを行っているフロリダのパームメドウズ・トレーニングセンターで、10日5ハロンのブリーズを行ったが、翌11日の様子が異常なことに気付き、100パーセントのデキにないとの判断で回避が決まった。外傷の程度はX線を見ないとはっきりしたことが言えないが、ベルモントSで痛めた同じ個所のようだ。管理するグラハム・モーション調教師は、替わりにラッキーチャッピーをG2・UAEダービーに送ると発表した。

今年のDWC、アメリカ勢では既にニアクティックSとBCターフスプリントを連勝したレガリーレディーが先月ドバイ入り。10日スーパーサタデーのメイダンスプリントを走り13着と期待を裏切ったが、今年からG1に昇格する本番のアルクォーツスプリントでは怖い存在になりそうである。

ボブ・バファート調教師は、DWCにゲームオンデュード、ゴールデンシャヒーンに快速馬のザファクターを送る。両馬共、今季初戦を快勝して乗り込むだけに本気度がひしひしと伝わって来る。今年の同厩舎には注意しなければならない。

目下のところはこの4頭だが、アクラメーション、ロイヤルデルタ、ミュージカルロマンスといったエクリプス賞受賞馬や、ケレブズポーシー、シークレットサークル、シャックルフォードなどの名前も挙がっている。

アクラメーションはDWCに登録、その先行力は魅力的だ。ロイヤルデルタはドバイデューティーフリーに登録。ミュージカルロマンスとケレブズポーシーはゴールデンシャヒーンに登録している。シークレットサークルはアルクォーツスプリントで、シャックルフォードは新設2マイルのマラソン競走、G3・ドバイゴールドカップに登録している。アメリカ勢は20日頃現地入りの予定で間もなくコンテンダーが発表されるが、それにしてもアニマルキングダムの回避は残念でならない。