ハナズゴール栗東滞在へ桜花賞に

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3月3日に行われたチューリップ賞。桜花賞でも上位人気を集めるであろうジョワドヴィーヴルらが、名を連ね、プレ・桜花賞の様相が濃い一戦だったが、有力馬を尻目に直線一気の差し切り勝ちを決めたハナズゴール(牝3、美浦・加藤和厩舎)。レース後も栗東に滞在し、本番へ向けて調整が進められている。

「前回は輸送してからカイ食いが減って、環境に慣れるまでには一週間は掛かりましたね。もともと人に触られるのが嫌なところもありますし、“人間ロケット”と呼ばれていたほど、人に乗られると振り落とそうとするくらい。イレ込みや休み明けの影響で勝ちあぐねた時もありましたが、まさかあそこまでの末脚をみせてくれるとは思いませんでした」と語るのは担当厩務員と共にチューリップ賞後も現地滞在し、調教に務めている松田俊輔調教助手

オレハマッテルゼ産駒と異色のプロフィールの持ち主だが、前走の勝ち時計は同日の準オープンにヒケをとらないほど。
それを上がり3Fは随一の末脚を繰り出して、社台ブランドの人気馬を蹴散らしたのだから恐れ入る。
先週、取材時、14日の時点でもレース当日よりも8キロは体を戻し、馬体重は422キロ。栗東トレセンの中でも騒音の少ない出張馬房地区で、じっくりと英気を養っている。

「まだまだ化骨も進んでいませんし、デビューの頃よりも、幅が出て、お尻は大きくなりましたね。ブラッシングも嫌がるくらいなので大変ですが(笑)、毛艶ももっと良くなると思いますよ」。

一昨年のアパパネ、昨年のホエールキャプチャなど、桜花賞ではトレンドとなりつつ栗東滞在の関東馬。
例年以上にトライアルでの関東馬の活躍が目立つだけに今年も目が離せない。

栗東トレセンにて14日撮影