ラスカルトップが馬場の外目を駆け抜ける!

トピックス

日曜阪神6R
3歳新馬
芝2000m
勝ちタイム2.08.7

ラスカルトップ(牡3、父ラスカルスズカ・栗東、橋田厩舎)

※※ラスカルトップが馬場の外目を駆け抜ける!!

今年の3歳世代の最後の新馬戦となった芝の2000。4コーナーではかなりの馬が横一列になる混戦から、大外を駆け抜けたのは橋田厩舎のラスカルトップ。前を行く馬のひと列後ろからの仕掛けで、最後のさいごに抜け出したもの。
これで橋田厩舎の3歳新馬戦の戦いは、阪神で4頭おろして3勝をあげた。これも凄い、また父ラスカルスズカに、産駒として初めての勝利をプレゼントとなったラスカルトップであった・・・。

少しゆるそうな馬場コンディション。新馬戦としてはあまり嬉しくない材料であろう。スタートからジンワリとした流れで進む。イッセイダイヤマンハッタンミートが前へ出て行く。向こう正面に入ってもペースはゆるい。馬群の中団の外めにラスカルトップ。同じ様な位置にいたサンライズメジャーが、3コーナー前に動いて前へと上がって行った。それでも一番前までは行かず、好位でカーヴを廻って行く。
4コーナー手前でやっとペースが上がり出す。ここらで前は5頭が横並びとなる。その一列後ろにいたラスカルトップも、カーヴを廻る時には一番の大外、サンライズメジャーの外へと馬体を並べてきた。

内ラチで粘るマンハッタンミート。中で脚を伸ばすウィザーズポケット。そして長い脚を使ったサンライズメジャー。大外にラスカルトップの4頭がしのぎを削る。特に大外のラスカルトップが一番遅くの仕掛けとなった分で脚が優っていて、福永Jの左ステッキに応えてそれらの前へと出て差を広げていく。あとはもう手綱をシャクるだけ。
後ろの2着争いは、一番内でやや劣勢かと思えたマンハッタンミートが、逆にゴールが近づくつれて前へと伸び出し、混戦の2着争いを我慢した。
1番人気のエールビスティーは、ラスカルトップを追う様に4コーナーで後ろから脚を伸ばしたが、それ程に伸びずじまいの8着だった。

ラスカルトップは、1週前に武豊Jで投票して除外の仲間に入ってしまい、今週の出走となったもの。余計調教を積んできたのも良かったのだろうが、勝負根性もなかなか。実戦味のいい処を出した。
これも厩舎とジョッキーの勢いも感じるものであった・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)

競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。