【高松宮記念】サクラゴスペル「競馬の素晴らしさを…」

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21日、日曜中京11レース・高松宮記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、雲雀ステークス1着のサクラゴスペル(牡4、美浦・尾関厩舎)は、助手を背にWコースで追われ、6F81.7-65.5-50.6-36.7-12.3をマークした。

追い切りに関して、尾関知人調教師
「先週は、外から前の馬を追いかけるハードな内容で負荷をかけましたが、今週は競馬なので、3頭併せの最内から1頭だけ抜け出して強めに追いました。動きはしっかりしていましたし、抜け出すとフワッとするタイプですが、最後まで真面目に走っていました」とコメント。

「前走は、内に包まれる厳しいポジションでしたが、進路が出来てからはこの馬らしい鋭い伸び脚を見せてくれて、あらためて強くなったなと思いました。昨年夏頃から秋口にかけてお休みをもらってだいぶトモがしっかりしてきましたし、体も成長して、レースでも調教でも回復が早くなりました。精神面は相変わらず難しいところがありますが、スタッフも1年以上付き合っているので扱い方が分かってきていますし、人間の方が成長したかなと思います。

秋口から2回使ってまた短期放牧に出しましたけど、放牧先でもこの馬の特徴を掴んでくれているので、そういう場所に放牧できるのは馬にとってプラスです。クラスが上がるごとに相手が強くなっていくので、それに合わせて調教の負荷をかけていくイメージで調整してきました。今回はG1ですが、現状ではこちらがかけた負荷に馬がしっかりと対応してきてくれていると思います。初重賞挑戦がG1ですけど、G2、G3でも強力なメンバーが揃いますからね。せっかく勢いもありますし、暑い時期よりも涼しい時期の方が良い感じがあるので、体調が良いうちにチャレンジすることにしました。

これまで1200を意識した使い方はしてきていませんが、中京競馬場がリニューアルして直線が延びて坂が出来た分、タフな競馬になるだろうし、今までの高松宮記念と比べてチャンスがあると思っています。トモがしっかりしてきて、二の脚を使って追走出来るようになっていますし、出たなりの位置からこの馬らしい瞬発力を生かせれば、と思います。中京競馬が凄い盛り上がりを見せている中で、G1に出走させることが出来て、競馬の素晴らしさを感じています。ファンの皆さんに、良いレースを見てもらいたいですね」と意気込みを語る。