【高松宮記念】福永騎手「課題を克服してほしい」

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5連勝中のロードカナロア

3月21日(水)、25日(日)に行なわれる高松宮記念(G1)に出走予定の ロードカナロア(牡4、栗東・安田厩舎)に騎乗する福永祐一騎手の共同会見は以下の通り。

-:それでは高松宮記念(G1)、ロードカナロア騎乗の福永ジョッキーに伺います。まだ最終追い切り前の段階でのお話になりますが、この中間、陣営からどのような話を聞いてきますか?

福永祐一騎手:順調だということ以外は何も聞いていません。僕も陣営に任せっきりというか……、順調にいられることが何よりだと思います。

-:目下5連勝してますように、結果からも順調そのものだという形なのですが、福永ジョッキーが改めて感じるこの馬の強さというところはどこでしょう?

福:この馬に初めて乗せてもらったのが3歳の春でした。この時に調教に跨った時から、GIを狙える馬だと思っていました。その頃はまだ一本調子で、スピードが勝ち過ぎていて、上の指示に従わないというところもあったんですけれど、そういうところが修正出来れば、GIを狙えるとも陣営と話していました。そういう共通の認識を持って、毎レース毎レースに挑めていたので、一戦一戦、馬も期待に応えてくれて、どんなレースでもできるようになりましたからね。そんな意味でも馬が成長してくれたことは勿論ですが、レースに関しては順調にこられている馬です。

-:今回、舞台がリニューアルされた中京の芝1200mという形となりますが、このコースはどのようなイメージがありますか?

福:一度、このコースも乗りました。当初、内枠と外枠とでは有利、不利が出るのではないかと思っていたのですが、実際、レースを観ると、それほど外枠でも不利な印象はない気がします。

-:ロードカナロアにとっては、初めての左回り、そして直線の坂というのが気になるのでは。

福:そうですね、不安要素としてはその2点が挙げられますが、当然、克服してほしい課題でもありますし、まだ若い馬ですからね。なんとか克服して欲しいと思っています。

-:今の中京は力を相当要する馬場になっていると思うのですが、そのあたりはどうでしょう。

福:先週雨が降って、重い馬場になっていました。今週末の天気がどうかはわかりませんが、仮にそのような馬場になったとしても、そういう点を含めても、経験して、克服していって欲しいと思います。どんな状況でも頑張って欲しいと思います。

-:どうでしょう、当日思い描いている騎乗というのはありますか?

福:イヤ、枠が出てからです。

-:ライバル関係なのですが、同じ厩舎にも強い馬がいますが。

福:昨年のチャンピオンホース(カレンチャン)が出てきて、当然、胸を借りる立場です。この馬も5連勝はしていますが、あくまでチャレンジャーなので、強い馬を相手にどんな走りを見せてくれるのか、非常に期待しています。

-:それから、福永ジョッキーも今シーズン絶好調ということで、ファンの支持も集めそうですが。

福:毎週、いい馬の騎乗依頼を沢山頂いていますが、一頭一頭乗る馬は違いますから、自分の戦績は関係ないと思っています。いい時ほど油断せずに、逆に気を引き締めて、一頭一頭、丁寧に自分のすべき仕事をきっちり果たしていければと思います。

-:では、改めて高松宮記念(G1)に向けての意気込みを聞かせていただけますか。

福:早くからG1を意識できる馬と、こうしてGIに挑めることに、なんというか……、非常に期待と喜びで一杯です。まだ底をみせていない馬ですし、まだまだ成長過程の馬ですけれども、一つ一つ壁をクリアしてくれていっている馬なので、一番大きな壁にはなると思いますが、一緒に乗り越えていければと思います。