連覇を狙うヒルノダムール

25日(水)、栗東トレセンで行われたヒルノダムール(牡5、栗東・昆厩舎)を管理する昆貢調教師の天皇賞(春)(G1)共同会見は以下の通り。

－：ヒルノダムールを管理する昆調教師にお話を伺います。よろしくお願いします。前走は悔しい4着でした。どのように振り返りますか？

昆：よろしくお願いいたします。ちょっと変わった競馬になっていたので……。3着には入って、ファンの人にはちょっと(馬券的に)貢献したいなと思っていたんですけど、残念な結果に終わってしまいまして。

－：レース後の様子はいかがですか？

昆：そうですね、ちょっと疲れはありましたね。一週間程はちょっと回復に時間が掛かったかと思いますね。

－：今回への影響はどうなのでしょう。

昆：今回は去年と違うローテーションで来ています。天皇賞までにちゃんと間隔を開けたかったので。そういうことが起きても大丈夫なようにしたかったので大丈夫です。

－：今日の追い切りはいかがでしたか？

昆：体も先週の時点でだいぶできたなと思って。まぁ日曜日に余分にちょっとやっておいたんですけど。今週は本当に上がり重点で反応だけ確かめてもらおうと思ったんですけれど、良い反応でした。

－：その辺り、実際に乗られた方と、どういう会話があったのでしょうか。

昆：ジョッキーは｢もう2～3完歩、早めに動けば11秒台出てたね｣って言っていたので、余力はあったんじゃないですかね。

－：去年との違いを比較してみていかがでしょう。

昆：去年よりはゆっくりとしたローテーションにしたかったので。やっぱり馬をリラックスさせて本当に天皇賞だけ走ってくれよ！みたいな感じのローテーションにしているので(笑)。去年みたいに大阪杯を勝って天皇賞、みたいな感じにはしていないですね。

－：勢いとしては、去年は勝って迎えられて、今年は有馬記念から3走して勝っていない中で、ということですが、この辺りを比較するとどのように見ればいいのでしょうか。

昆：ん～。勝てなかったことは残念ですけれど、だけど海外を挟んでいるので、レース結果に満足すること以上にレースを迎えていくってことが大事なので、勝負に関しては残念な結果になっているけど、やっぱり連覇をしたいここを目標にしているので、普段よりはゆっくりした気持ちでやっていますよね。

－：この大一番を迎えるにあたっては思い通りの仕上がりになっているわけですね。

昆：そうですね。先週の追い切り前はまだ余裕あるなと思っていたんですけど、先週追い切って馬もキリッと締まってきたので、これで大丈夫だなと思いました。

－：そうなってきますと、ディフェンディングチャンピオンとしての意地というのを期待したくなります。

昆：そうですね、3200mって特殊な距離なので、やっぱりそういうところで上手に走れた馬っていうのは、やっぱり一番結果が出ると思うので、その辺はダムールには全然不安がないので。まぁ……、中間着けてるシャドーロールもあってか落ち着けてくれているので、良い方に向いているんじゃないかなとは思いますけど。

－：その効果というのは相当感じられるんですね？

昆：ジョッキーが跨って、｢着けてから大人しくなったよね｣って言っているので、馬も観念したのか集中しているみたいですね(笑)。

－：レース当日も着用ということですね？

昆：そうですね、はい。

－：オルフェーヴルが相当の注目を集めていますが、意識というのはされていますか？

昆：3冠馬なので強いとは思いますけど、私はそういう馬達と今まで何回も戦ってきているわけなので、臆するところはないですね。

－：ライバルに対しての強味というか、勝てる根拠みたいなものはありますか？

昆：いや根拠はないですけど(笑)、強い馬に向かっていくというか、元々そういう厩舎なので、相手がどんな馬であろうと、ベストを尽くそうと思っています。

－：チャンスといいますか、どういうパターンが一番理想なのでしょうか。

昆：勝つパターンですよ(笑)。どんなパターンというか、勝てるパターンが分からないですね(笑)。とりあえず僕のところの馬は10ある課題を10なくして天皇賞に向かうので、その辺ジョッキーは気軽に乗るんじゃないですか？

－：その課題はなくなったという風に見ても。

昆：今のところないですね、はい。

－：それではファンの皆様に力強いメッセージをお願いします。

昆：また今年もガッツポーズできるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。