増沢末夫氏、ダイナガリバーに「これまでお疲れ様」

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第53回日本ダービー(GI)(1986年)、第31回有馬記念(GI)(1986年)などに優勝し、1986年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出され、現役引退後は種牡馬として供用され、種牡馬引退後はノーザンホースパーク(北海道苫小牧市)に繋養されていたダイナガリバー(牡29歳)は、4月26日(木)早朝、疝痛のため、死亡したことが発表された。

ダイナガリバー
生年月日:1983年3月23日
父:ノーザンテースト
母:ユアースポート
母父:バウンテイアス
母母:フアインサラ
競走成績:13戦5勝
主な勝鞍:
1986年 東京優駿(日本ダービー)(GI)
1986年 有馬記念(GI)
馬主:(有)社台レースホース
調教師:松山 吉三郎

競馬ラボの取材によるダイナガリバーの主戦騎手であった増沢末夫氏のコメントは以下の通り。

「さっき聞いたばかり。セン痛だってね。それは残念だけれど、もう年だったから仕方ないね……。ノーザンテーストの産駒で、鼻にかかるほどの大きい流星がある馬。お父さんソックリでいい顔をしている馬だったなあ。
私もハイセイコーでダービーは勝てなかったけれど(3着)、この馬でダービーを勝たせてもらったわけだから、私にとって“恩馬”ですよ。
今でこそ社台は大きなグループになったけれど、当時はダイナガリバーが社台グループにとっても、初めてのダービー馬でもあるんだね。
引退後もファイトガリバーなどを送りだしてくれたし、種牡馬としても良かったんじゃないかな。しかし、残念。『これまでお疲れさま』と声を掛けてあげたいね」

社台ファーム代表 吉田照哉氏コメント
「社台グループに初めてダービーの栄冠をもたらしてくれた馬で、ダービーを勝利した時に、父の吉田善哉が涙を流して喜んでいたのを思い出します。また、ノーザンテーストの産駒でダービーを勝てたということも嬉しかったです。有馬記念にも勝利してくれましたし、本当に素晴らしい馬でした。」