ケンタッキーダービーの出走メンバー出揃う

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5日、5月最初の土曜日を迎えるケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場では第138回ケンタッキーダービーが行なわれる。今年もフルゲートの20頭立て。

バーナーディニ産駒のアルファはゴドルフィン馬で米国のダートで6戦3勝。G3ウィザーズS勝馬で前走はG1ウッドメモリアルS2着。エンパイアメーカー産駒のボーディマイスターはダートで4戦2勝、2着2回。ボブ・バファート厩舎期待のG1アーカンソーダービー馬。G1ノーフォークS勝馬のクリエイティヴコーズはジャイアンツコーズウェイ産駒。前走はサンタアニタダービー2着。スキャットダディー産駒のダディーロングレッグズは愛バリードイル馬。前走はG2UAEダービーを勝っている。

同じスキャットダディー産駒のダディーノーズベストは10戦4勝。タペタのエルカミノレアルダービーとダートのサンランドダービー、G3を連勝して来た。ブロークンヴォウ産駒のダントーキンはダートのみ7戦3勝。前走はG3イリノイダービーを勝って来た。イーヴンザスコア産駒のドゥラハンは8戦2勝。その2勝がキーンランド競馬場で行われたフューチュリティーSとブルーグラスSの両G1。エルパドリーノはダートのみ6戦3勝。G2リズンスターS勝馬で前走はG1フロリダダービー4着と躓いた。

同じトッド・プレッチャー厩舎でティズナウ産駒になるジモロジストはダートのみ5戦5勝のパーフェクト。チャーチルダウンズ競馬場も経験しており、前走G1ウッドメモリアルSは抑える競馬を覚えさせている。ストーミーサンデー産駒の2歳チャンピオンのハンセンは6戦4勝。前走は負担のかからないポリトラックのG1ブルーグラスSを先行して2着。

フラワーアレー産駒のアイルハヴアナザーは5戦3勝。前走はG1サンタアニタダービーを勝って来た。バファート厩舎のインディアンチャーリー産駒リエイソンは7戦3勝。クッショントラックのG1キャッシュコールフューチュリティー勝馬だが、前走はサンタアニタダービー6着。イングリッシュチャンネル産駒のオプティマイザーは9戦1勝。21番目で繰り上がったが、前走はアーカンソーダービー9着。マリブムーン産駒のプロスペクティヴは7戦4勝。G2タンパベイダービーからの直行。

ラッキープルピット産駒のラウジングサーモンは9戦2勝。キャッシュコールフューチュリティーの2着馬だが、前走G2ルイジアナダービーは3着。ブルーグラスキャット産駒のセイバーキャットはダートのみ8戦3勝。G3デルタジャックポットS勝馬で、前走アーカンソーダービーは3着。エーピーインディ産駒のテイクチャージインディは6戦2勝。前走はG1フロリダダービーを勝っている。

トイフルスバーグ産駒のトリニバーグはダートのみ7戦3勝。スウェイルSとベイショアS、7ハロンのG3を連勝して来ました。ディキシーユニオン産駒のユニオンラッグスは6戦4勝。前走フロリダダービーはよもやの3着。そしてプラウドシチズン産駒のウエントザデイウェルは5戦2勝。前走はポリトラックのG3スパイラルSを勝って来た。

昨年はダート未経験、スパイラルSを勝って来たアニマルキングダムの優勝。近9年では、2005年サンタアニタダービー4着のジャコモ、2009年アーカンソーダービー4着のマインザットバードが勝った時、大荒れになった。前走1着は4回、2着も3回で順当なら信頼出来る。また騎手では2007年、2009年、2010年と勝ちましたカルヴィン・ボレル騎手、今年はテイクチャージインディに騎乗予定だが要注意しておこう。

この7時間前に英ニューマーケット競馬場で行われる2000ギニー(芝1M)、こちらは重に近いグッド馬場予報になっているが、バリードイルのキャメロット(牡3歳/父モンジュー)の追い込みを信じたいと思う。2戦2勝でG1レーシングポストトロフィーを勝った力は桁外れ。シーザスターズと同じ服色になるボーントゥシー(牡3歳/父インヴィンシブルスピリット)は、G3キラブーランSの2着馬。どちらも今季初戦となる。使われて来た中では、G3グリーナムSを勝ったキャスパーネッチャー(牡3歳/父ダッチアート)とG3クレイヴンS勝馬トランペットメイジャー(牡3歳/父アラカン)の2頭。昨年と一昨年は使った組から、その前は3年連続で待機組から優勝馬が出ている。


海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。