【日本ダービー】1週前/ヒストリカル「すこぶる順調」

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-:毎日杯は目覚ましい末脚をみせて、重賞タイトルを手にしましたが、レース後は早々と日本ダービー直行を発表されていました。このローテーションについてはすぐに決断されたのですね。

音無秀孝調教師:レース後すぐに発表したのですが、無理して使う血統でもないですし、馬体重がギリギリだったので、中2週の皐月賞は無理かなとすぐに判断しました。体も減ったし、3冠を狙うという気持ちもなかったのでね。
私たち競馬人にとってダービーに出走させたいという強い気持ちがある訳で、皐月賞を使うことで、もしダービー出走が叶わなかったら、そちらの方が悔いが残るからね。やっぱりダービーに使いたいという気持ちを優先したということです。
オーナー(近藤英子氏)にも同じようにおっしゃっていただいたので、レース翌週の火曜日か水曜日には短期放牧に出しました。私もすぐに牧場へ様子を見に行ったら、背腰に疲れがあって「もし皐月賞を使っていたら、後が大変だっただろう」と感じさせられる状態でしたからね。


-:結果的に放牧に出したことが正解だったということですね。

音:そうですね。もし押せ押せで皐月賞を使っていたならば、その後が大変だったと思います。もしかしたら、ダービーに出られなくなっていたかもしれないですから。その後は3週間放牧に出ていて、4月26日に帰厩したのですが、良いリフレッシュになったと思います。
帰ってきてからは坂路で53秒台を2週にわたってやって、今日(5月16日)が50秒8でした。予定では52秒だったのですが、時計ひとつ速くなっただけなので気にしていません。ただ、1週前の時点で3本消化したので、来週は輸送もありますし、単走であまり負荷を掛けないようにして、何とか輸送をクリアして欲しいと思っています。


-:この中間は順調ということですね。

音:はい。すこぶる順調にきました。あとはこの馬の持っているモノが2400mに合うかどうかということと、やっぱり運かな。ダービーともなれば、運も左右しますから……。

ヒストリカルについての音無秀孝調教師、独占インタビューは「オリジナルインタビュー」で20日(日)より公開予定です!