トピックスTopics
アップトゥデイトがデビュー勝ち!
2012/7/10(火)
土曜阪神5R
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.25.0
アップトゥデイト(牡2、クロフネ・栗東、佐々木晶厩舎)
※アップトゥデイトがデビュー勝ち!!
圧倒的人気のルミナスウイングが、2番手から直線1ハロンで抜け出した時には勝利を確信できる勢いと手応えだった。追い出した和田Jの左ステッキが入る。ところがその左、内ラチをも飛び越えようとする動きでラチに激突して落馬。鞍上和田Jも弾かれてしまった。その時に2番手に上がったアップトゥデイトが今度は先頭。追い上げて来ていたクリソライトが追いかけて来たが、半馬身しのいでの勝利。最後の1ハロン13.1が物語る結末だった・・・。
昼過ぎのレースで日差しも出てきだした。芝馬場は重馬場発表だが、ダートは不良のまま。スタートして最内のタガノビリーヴィンが何か変だ。異常に離れて前へと進むスピードが違い過ぎる。やはり3コーナーすぎに中止した。逃げたのがマキオプレジデント。その2番手に楽な手応えで追走して行ったルミナスウイング。最後のカーヴも持ったままで廻り直線に入って来た。そして追い出して楽勝かと思えた瞬間に、あろうことかラチを超えようとしたのか、激突して和田Jもラチの上に投げ出される。思わず見てしまい、後続の目線を切ってしまった。後でP.Vを観た。道中は内目を進めていたアップトゥデイト。直線では外へ出してジワジワと伸びて来た。そしてそのアクシデント。クリソライトも後ろの方からの競馬。流れ自体は速かったのは確か。前半3ハロンが35.2で1000通過が59.7。1200、いわゆる残り1ハロンまでが1.11.9とこれも2歳戦としては破格の速い道中と言える。
後刻、誰もいない処で勝ち馬の佐藤哲Jに聞いた。坂路ではあまり動けないタイプらしい。しかしダートの適性はかなりありそうだとも。
そして翌日、和田Jにも聞く事が出来た。《馬場の中の出入り口が2つある。その最初のを気にしたので、こちらも気をつけていた。左ステッキでうながしていたのに・・。ケイコでも物見をしない馬なのに・・・》と語ってくれた。左ステッキを入れているのに左に逃げた事を聞いたのである。
本来なら楽勝劇であっただろう。最後の1ハロンが13.1とかかって、1.25.0がアップトゥデイトの勝ち時計となった訳である。
いやいや、競馬は本当にゴールに入るまで何が起きるか判らないと思ったのが実感。幼稚園児の運動会みたいなものでもあるのだから。
それにしてもジョッキーは大変な仕事である。馬は動物なのだから・・・。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.25.0
アップトゥデイト(牡2、クロフネ・栗東、佐々木晶厩舎)
※アップトゥデイトがデビュー勝ち!!
圧倒的人気のルミナスウイングが、2番手から直線1ハロンで抜け出した時には勝利を確信できる勢いと手応えだった。追い出した和田Jの左ステッキが入る。ところがその左、内ラチをも飛び越えようとする動きでラチに激突して落馬。鞍上和田Jも弾かれてしまった。その時に2番手に上がったアップトゥデイトが今度は先頭。追い上げて来ていたクリソライトが追いかけて来たが、半馬身しのいでの勝利。最後の1ハロン13.1が物語る結末だった・・・。
昼過ぎのレースで日差しも出てきだした。芝馬場は重馬場発表だが、ダートは不良のまま。スタートして最内のタガノビリーヴィンが何か変だ。異常に離れて前へと進むスピードが違い過ぎる。やはり3コーナーすぎに中止した。逃げたのがマキオプレジデント。その2番手に楽な手応えで追走して行ったルミナスウイング。最後のカーヴも持ったままで廻り直線に入って来た。そして追い出して楽勝かと思えた瞬間に、あろうことかラチを超えようとしたのか、激突して和田Jもラチの上に投げ出される。思わず見てしまい、後続の目線を切ってしまった。後でP.Vを観た。道中は内目を進めていたアップトゥデイト。直線では外へ出してジワジワと伸びて来た。そしてそのアクシデント。クリソライトも後ろの方からの競馬。流れ自体は速かったのは確か。前半3ハロンが35.2で1000通過が59.7。1200、いわゆる残り1ハロンまでが1.11.9とこれも2歳戦としては破格の速い道中と言える。
後刻、誰もいない処で勝ち馬の佐藤哲Jに聞いた。坂路ではあまり動けないタイプらしい。しかしダートの適性はかなりありそうだとも。
そして翌日、和田Jにも聞く事が出来た。《馬場の中の出入り口が2つある。その最初のを気にしたので、こちらも気をつけていた。左ステッキでうながしていたのに・・。ケイコでも物見をしない馬なのに・・・》と語ってくれた。左ステッキを入れているのに左に逃げた事を聞いたのである。
本来なら楽勝劇であっただろう。最後の1ハロンが13.1とかかって、1.25.0がアップトゥデイトの勝ち時計となった訳である。
いやいや、競馬は本当にゴールに入るまで何が起きるか判らないと思ったのが実感。幼稚園児の運動会みたいなものでもあるのだから。
それにしてもジョッキーは大変な仕事である。馬は動物なのだから・・・。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2024/5/3(金) NHKマイルCはロジリオンと一発を狙う!【戸崎圭太コラム】
- 2024/5/3(金) 初の東京で見事勝利し勢いに乗り越後路へ!初東京のウラ側と返し馬の学び【永島まなみコラム】
- 2024/5/3(金) 【NHKマイルC】1番人気馬7連敗中!荒れるG1で発見「好走馬の法則」に合致した伏兵2頭
- 2024/5/2(木) 今週の府中は賑やかそうです【柴田大知コラム】
- 2024/5/1(水) 【かしわ記念】船橋に吹いた復活の風!川須騎手&シャマルが逃げ切りG1初制覇
- 2024/5/2(木) 【NHKマイルC】春3歳G1の優勝馬ズバリ!今週のターゲットは驚きの人気薄
- 2024/5/2(木) 【NHKマイルC】複勝率6割超えなのに人気なし!一発逆転の可能性を秘めた伏兵
- 2024/5/2(木) 【NHKマイルC】過去2年続けて連対!「東京マイル」で軍配の上がる信頼の軸候補