注目の新馬【4回阪神】カナディアンリーフ…小平奈由木の2歳馬レポ

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注目の新馬【4回阪神】カナディアンリーフ

カナディアンリーフ
(牡2、栗東・梅田智厩舎)
父:ハーツクライ
母:メイプルシロップ
母父:ヘクタープロテクター

父は有馬記念やドバイシーマクラシックを制したハーツクライ。初年度よりギュスターヴクライ(阪神大賞典)、ウインバリアシオン(青葉賞)、キョウワジャンヌ(秋華賞2着)らを送り出した。3歳ではジャスタウェイ(アーリントンC)が重賞を制覇。成長力に富む血脈であり、この世代からも大物が登場するに違いない。

母メイプルシロップ(その父ヘクタープロテクター)は3勝をマーク。ローズSでも2着した。その半兄にアロハドリーム(中京記念、函館記念)がいて、ユートピア(ゴドルフィンマイル、交流G1を4勝)は半弟にあたる。同馬の兄姉にはグランパティシエ(4勝)、シャドウキャスター(2勝、地方1勝)、ヴァンデグローブ(4勝)、ロッシェノワール(2勝)と活躍馬がずらり。サンデーサラブレッドクラブにラインナップされ、総額3200万円で募集された。

一時は550キロもの体重を誇った巨漢だが、ノーザンファーム空港で順調にペースアップ。6月27日、栗東に入厩した。7月18日にゲート試験をパスし、しっかりと追い切りを重ねてきた。余裕が感じられた馬体が徐々に引き締まり、気持ちも前向きに変化。加速が付いてからの伸び脚は迫力満点である。

9月16日(日)、阪神の芝1800mにスタンバイ。追える小牧太騎手で初戦突破を狙う。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。