注目の新馬【4回中山】ブロンドヒロイン

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●注目の新馬【4回中山】ブロンドヒロイン

ブロンドヒロイン
(牝2、美浦・武市厩舎)
父:グラスワンダー
母:ランニングヒロイン
母父:サンデーサイレンス

父は有馬記念(2回)や宝塚記念などG1を4勝したグラスワンダー。種牡馬としてもスクリーンヒーロー(ジャパンC、アルゼンチン共和国杯)、アーネストリー(宝塚記念など重賞を5勝)、セイウンワンダー(朝日杯FS)ら、大物を送り出している。、

母ランニングヒロイン(その父サンデーサイレンス)は未勝利に終わったが、最優秀古牝馬(2回)に輝いた名牝、ダイナアクトレス(毎日王冠など重賞を5勝)が祖母。同馬はスクリーンヒーローの全妹である。半姉にはリメンバードリーム(3勝)、センターステージ(4勝)、ラントゥザリード(現1勝)らもいて、ステージチャンプ(日経賞など重賞2勝、G1の2着が2回)、プライムステージ(札幌3歳S、フェアリーS)の姪にあたる豪華な血脈だ。社台サラブレッドクラブにて総額2400万円で募集された。

社台ファームで順調にキャンターを消化。7月23日、山元トレセンへ移動すると、ハロン15秒程度のスピードメニューを丹念にこなした。8月17日、美浦に入厩。29日、2回目の挑戦でゲート試験をクリアすると、予定どおりに時計をマークした。少し行きたがる面が残るものの、牝にしては馬格に恵まれ、体力も豊富である。

「ひと追いごとに進歩しています。前向きな気性だけに、この条件が合うでしょう」(武市康男調教師)

9月22日(土)、中山の芝1200mでデビュー。追い切りにも跨って好感触を得ている横山典弘騎手がエスコートする。



小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。