外国産馬のワン・ツー・スリー、エーシンサミット逃げ切り!!

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日曜京都4R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.3

エーシンサミット(牡2、モントブルック・栗東・西園厩舎)

外国産馬のワン・ツー・スリー、エーシンサミット逃げ切り!!

スタート直後こそ他馬に主導権は握られてはいたが、2ハロンも行く間に先頭に出ていき、後はそのままユッタリとしたペースでの逃げ。結局は馬体を並ばせる事もなく押し切ったエーシンサミット。先週のケイコでは僚馬に大差遅れの追い切りだったが、その相手が土曜の東京競馬場での新馬戦を快勝。その馬が強すぎただけだった様子。最後まで脚色も鈍る事もなく2馬身半の差をつけて逃げ切った。2着ミリアグラシア、3着ジャガーバローズと外国産馬が上位を占めた。

前半3ハロンが36.6で後半が36.7。これ以上ない平均ペースに持ち込んで押し切った岩田Jのエーシンサミット。上がりの3ハロンが12.2~12.2~12.3とつけいる隙のない数字だ。これを上廻る上がりを駆使して勝ち上がるは、まず至難の業でもある。目に見えないけれども数字は物語る。
2馬身半もちぎられた2着には、スタートでアオってしまったミリアグラシア。ゲートはゲートとして、その後が素晴らしい対応。内へと潜りこんでの道中で、4コーナーは前から5頭目での内ラチ沿いに位置している。当然に終い脚を使える位置で、脚を貯めてそれを最後に生かしたものであった。

エーシンサミット自体のゲートもそう速い方ではなかった。先頭に立つまでに実に1ハロンを要している。押して行っているだけ、2ハロンめは11.3とさらにペースは上がる。逃げて先頭に立っていたメイショウユウヤケに交されて2番手となる。その後はむしろ追いどおしになって前を追う。
一旦2馬身と空けられた差を詰めにいって3ハロンを迎える。ロデムがそのすぐ後ろで、ミリアグラシアももう内目にくっついている。

逃げるエーシンサミットにメイショウユウヤケが並びかけに行った4コーナー。ロデム、さらにテオドラと外へ続くが、エーシンサミットに馬体を併せるまでにはいかない。コーナーワークで廻りきって1馬身と開く。3番手の内にミリアグラシアが入る。終始その馬の後ろを追走していたジャガーバローズが、メイショウユウヤケの外へ出して追い上げを開始。残り1ハロンでは、2番手がミリアグラシアとジャガーバローズが並んで前を追う展開となる。先頭のエーシンサミットは少しずつ気合を入れながらのラストの仕上げだ。岩田Jの右ステッキが1,2発と入りさらに脚を伸ばして行く。2着争いも内のミリアグラシアが少しずつ優勢となっていった。メイショウユウヤケが4着、ロデム5着であった。

エーシンサミットは勝ち時計はそんなに速くはないが、上がり時計が速いだけに距離が伸びても悪くないはずで、次走がどんな競馬となるのかが注目である・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。