【天皇賞(秋)】両陛下が来場、7年振りの天覧競馬に

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JRAは22日、天皇皇后両陛下が、10月28日(日)午後、近代競馬150周年記念事業として開催される東日本伝統馬事芸能及び第146回天皇賞競走を御覧のため、東京競馬場へ来場されることを発表した。

天覧競馬は、「エンペラーズカップ100年記念」と題された2005年の天皇賞(秋)以来で、天皇陛下が天皇賞を観戦されるのは、皇太子時代を含め、3度目のこと。前回の天覧競馬では、牝馬のヘヴンリーロマンスが制し、レース後に同馬に騎乗していた松永幹夫騎手(現調教師)が貴賓席に対して馬上から最敬礼を行ったことはファンの感動をさそった。

なお、当日は地方競馬教養センター92期騎手候補生の鈴木麻優候補生が、東京競馬場の本馬場(芝コース)で行われる相馬野馬追及びチャグチャグ馬コの行進の先導役を務めることになった。 これは近代競馬150周年記念イベントの一環として東北地方の伝統馬事芸能を紹介するもので、東日本大震災からの復興を祈念する目的から、宮城県気仙沼市出身の鈴木候補生がこの大役を務めることとなったもの。

【鈴木麻優候補生のコメント】
「この大役を任され、感謝しています。
私はこの春、地方競馬教養センターに入所し、岩手競馬の騎手になることを夢見て頑張っています。 ですが、まだ東北には夢を持てない数多くの被災者の方々がいらっしゃいます。震災ではたくさんのものを失い、そしていろいろな悲劇を見てきました。
引き受けるにあたって最初は随分悩みましたが、目の前の目標を完結するためにも精一杯役割を果たし、当日は震災からの復興を願って、心をこめて先導したいと思います」

【鈴木麻優候補生のプロフィール】
出身地:宮城県気仙沼市
生年月日:平成8年1月20日生 16歳
所属予定:伊藤和厩舎(水沢)


【騎手を志した動機】
父親の影響でJRAの競馬観戦をするようになり、ドリームジャーニーと池添騎手のレースに感動。また、同時期に水沢競馬場に女性騎手がいることを知って、騎手を志した。