注目の新馬【4回京都】アルバタックス…小平奈由木の新馬レポート

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注目の新馬【4回京都】アルバタックス

アルバタックス
(牡2、栗東・石坂厩舎)
父:キングカメハメハ
母:タックスシェルター
母父:フジキセキ

昨年、2年連続となるリーディングサイアーに輝いたキングカメハメハの産駒。様々なカテゴリーに勝ち馬を送り出しているうえ、大舞台向きの底力にも富む。この世代も一流の繁殖を集め、信頼度は断然である。

母タックスシェルター(その父フジキセキ)は1勝のみに終わったが、その妹弟にヒシアトラス(平安Sなど重賞3勝)、キャピタルフライト(4勝)、アクロスザヘイブン(4勝)、ルミナスハーバー(4勝)、グレナディーン(現3勝)、ハーキュリーズ(現3勝)らがいる。祖母タックスヘイブン(4勝)、曾祖母タックスペイヤーズフォリー(米6勝)に連なる名牝系だ。同馬の姉兄がヘヴンリークルーズ(4勝)やツルマルスピリット(現3勝)。社台サラブレッドクラブの所属。募集総額は5000万円だった。

「イメージどおりに成長してくれた。走る繁殖にキンカメ。筋が通った配合だけじゃなく、実馬もすばらしい。大物に育ってくれそう」(石坂正調教師)

社台ファームでの育成時より、俊敏かつパワフルな動きを見せていた。8月22日、入厩前の前段階として山元トレセンへ。きちんと態勢を整え、9月20日に栗東入りした。28日にゲート試験を一発合格し、スムーズにペースアップ。気性的にも前向きであり、初戦から勝負態勢にある。

いよいよ10月28日(日)、京都の芝1600mでベールを脱ぐ。鞍上は川須栄彦騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。