注目の新馬【4回京都】プロミネントロール…小平奈由木の新馬レポート

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注目の新馬【4回京都】プロミネントロール

プロミネントロール
(牡2、栗東・石坂厩舎)
父:キングカメハメハ
母:プロミネント
母父:タイキシャトル

「500キロ以上の大型でも、重さを感じさせないんだ。うっとりするようなバランス。きれいなラインをしている。スケールは大きいよ」

石坂正調教師がこう声を弾ませる注目株。前述のアルバタックスと同様、キングカメハメハが送る大物候補である。

母プロミネント(その父タイキシャトル)は未勝利に終わったが、祖母はクイーンSを制したプロモーション。母の姉兄にトップセラー(3勝)、アドマイヤメイン(毎日杯、青葉賞、ダービー2着)、半弟にはアドマイヤプリンス(現3勝)、アドマイヤバラード(現1勝)がいる。天皇賞・春を制したアドマイヤジュピタもこの一族の出身だ。サンデーサラブレッドクラブでの募集総額は4000万円だった。

ノーザンファーム空港で順調に15-15を消化したうえ、8月24日にNFしがらきへ。9月16日、栗東に入厩した。27日のゲート試験を1回でパス。手がかからない優等生であり、学習能力も高いと評判である。時計の本数は少なくても、上々の反応。初戦から走れる態勢にある。

10月27日(土)、京都の芝2000mにスタンバイ。イオリッツ・メンディザバル騎手が手綱を取る。



小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。