【2回新潟】ディリジェンテ…小平奈由木の注目新馬レポート

ディリジェンテ
(牝2、美浦・木村厩舎)
父:ステイゴールド
母:トップモーション
母父:シンボリクリスエス

ドバイシーマクラシックや香港ヴァーズを制した底力を産駒に伝え、種牡馬として大成功しているステイゴールドが父。ドリームジャーニー(有馬記念、宝塚記念、朝日杯FS)、ナカヤマフェスタ(宝塚記念)、オルフェーヴル(皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念2回、宝塚記念)、ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2回)、フェノーメノ(天皇賞・春2回)と、次々にG1ウイナーを輩出している。現3歳ではレッドリヴェールが阪神JFを制覇した。この世代からも個性的な実力派が登場するに違いない。

母トップモーション(その父シンボリクリスエス)は未勝利に終わったが、祖母プロモーションがクイーンSの勝ち馬であり、産駒には青葉賞や毎日杯を制した アドマイヤメインがいる。近親にアドマイヤジュピタ(天皇賞・春)も名を連ねる豪華なファミリーだ。馬主を対象とする社台グルーブオーナーズにラインナップ。募集総額は1800万円だった。

ノーザンファーム空港で体力アップが図られ、5月14日、美浦に入厩。28日のゲート試験に合格すると、いったんNF天栄に移って心身を整え直す。7月23日の帰厩後は、上々の動きを披露。一時は右トモに疲れが感じられたため、予定より出走が延びたものの、8月中旬よりコンスタントに時計をマークし、順当に反応が上向いてきた。牝にしては馬格にも恵まれ、奥が深そうなイメージを受ける。

9月6日(土)、新潟の芝1800mでデビュー。石橋脩騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。