【スプリンターズS】セイコーライコウ「今が一番充実」

1日、日曜新潟11レース・スプリンターズS(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、アイビスサマーダッシュ1着のセイコーライコウ(牡7、美浦・鈴木康厩舎)は、助手を背に坂路コースで追われ、4F56.0-39.3-26.3-13.9秒をマークした。

【鈴木康弘調教師のコメント】
「直線競馬は独特なので初めて使うときはどうかと思っていましたが、ラクに勝てましたし、この条件は合っているのかなと思ったのでアイビスを使うことにしました。アイビスも中団から追い込む競馬で、早目に抜け出してからはオープン特別のときと同様にソラを使う面も見せていました。それくらい余裕のある勝ち方だったと思います。暑さに強いタイプではないので前走後はリフレッシュ放牧に出して、帰厩後は馬の状態を確認しながら調整を進めてきました。

それほど調教駆けする馬ではありませんが、今日も指示通りの時計を出していますし良い調教が出来たと思っています。直線競馬が合っていることは事実ですが、その前にはコーナーを回る条件でも勝っているので1200でも問題はありません。馬群に包まれる形で運んでくれればと思っています。7歳馬ですが、休養期間が長い分精神面もフレッシュですし、体力面の衰えも感じたことがありません。それが今年も好成績を残せている要因だと思います。

今年は早い時期から涼しくなってくれましたし、得意の新潟コースでG1が行われるので、この追い風に乗っていきたいですね。まずは無事にレースを終えてくれればと思いますが、もしかすると今回が私にとってラストのG1になるかもしれませんし、馬にとっても私にとっても悔いのないレースをしてほしいと思っています」

【柴田善臣騎手のコメント】
「2年間の休み明けとなった去年の福島では、馬に気負いがありましたし体も使えず、この先オープンで立て直していけるか心配でしたが、使いながら気持ちも思い出してきたかのように競馬っぷりが良くなってきました。今は柔軟性が出てきて、気負いがあっても体を上手く使えるようになっていますし力強さも出てきました。ここ何年か乗ってきたなかで、今が一番充実しています。

中間の稽古では乗っていませんが、気持ちも入っていると聞いていますし、ホッとしています。2年の休みを挟んでよくG1に出走できるまでになったなと思いますし、関係者の皆さんにお礼を言いたいです。3走前の韋駄天ステークスが直線競馬でイメージ通りの強さだったので、前走は普通に乗れば勝てると思っていました。

今回はコーナーを曲がりますが、馬にそれを意識させないように、両脇に馬を置きながら運べればと思っています。流れ次第では外を回る形になるかもしれませんが、出来れば内枠を引いて内で上手く立ち回れればいいな、というイメージは持っています。位置取りに関しては、スピードがある馬が揃っているので、自分のリズムを崩さずに運ぶと少し後ろからになるかと思っています。強い馬も出てくるのでラクには競馬が出来ないと思いますが、この馬自身は充実していますし、G1でも太刀打ち出来るのではないかと思っています」

セイコーライコウ

セイコーライコウ

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