【ジャパンC】ジェンティルドンナ ラストJCは究極仕上げで!

27日、ジャパンC(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。3連覇を目指すジェンティルドンナ(牝5、栗東・石坂厩舎)は助手を背に坂路で単走と、過去2年や前走と同様の最終調整で4F53.3-39.1-25.7-13.0秒をマーク。不良馬場をものともせず、力強い走りで貫禄を示した。

今年の秋も天皇賞(秋)から始動。結果も昨年同様の2着に終わったが、石坂正調教師は「天皇賞の前からちょっと感じていたのですが、今年は去年と比べたら気合乗りがいいし、秋初戦の天皇賞も去年より走れるんじゃないかと思っていました」と違いを感じていたようだ。

史上4頭目の牝馬三冠、初のジャパンC連覇、日本調教馬として牝馬初のドバイミーティング制覇など、ここまで数多くの快挙を成し遂げてきたジェンティルドンナの現役生活もいよいよ最終盤に突入。サンデーレーシングのクラブ規定により、最長でも来年の3月までとなる。

会見中に指揮官は「これは最後のレースになるかもわからない」と引き際を意識した発言を何度も繰り返した。最後のジャパンCへ向けて、陣営は万感の想いを胸に臨む。



11月30日(日)に行われるジャパンC(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
ジェンティルドンナを管理する石坂正調教師の一問一答は以下の通り。

●最後のジャパンCは「今までで最高と思える仕上がり」

-:先ほど、最終追い切りが坂路で行われました。まずはその内容から聞かせていただけますか?

石坂正調教師:先週に併せ馬をやっていますし、今週は単走でそこそこ負荷をかけて。そういう調教をやりました。

-:動きをご覧になっての感想というのはいかがですか?

石:馬場が重かったし、時計も大したことはないのですが、順調にやれましたし、競馬に向かった態勢は整ったと思います。

-:さきほど1週前の話も出ましたが、1週前にはムーア騎手が乗って追い切りを行われましたが、そのあと何かジョッキーとはお話をされましたか?

石:「去年より状態が良いんじゃないか」と、そういう話をしていました。

-:秋2戦目というローテーションは去年と全く同じパターンなのですが、去年と比べての印象はどう捉えていらっしゃいますか?

石:天皇賞の前からちょっと感じていたのですが、今年は去年と比べたら気合乗りがいいし、秋初戦の天皇賞も去年より走れるんじゃないかと思っていました。

-:仕上がり具合としては、先生の中では納得いくところまで持って行けたということでよろしいでしょうか?

石:そうですね。いい具合だと思います。

-:今回は東京の2400m。非常に得意としている条件ですから、先生の中の期待というのも一段と大きいかと思います。

石:実績がありますし、そういう意味で私も安心してというか、ちょっとホッとする部分はありますね。

-:今年は非常に豪華なメンバーが集まってきそうですが、メンバーを見渡しての印象というのはいかがでしょう?

石:ジェンティルドンナは今度のジャパンカップが最後ですし、強い馬がいっぱい出てきてくれて、その中でどういう競馬をするかというのを非常に楽しみにしています。

-:振り返りますと、一昨年も去年もハナ差という非常に際どい勝負をモノにして、3連覇に挑む権利を得てここまでやってきました。今年も送り出すにあたってどんな思いですか?

石:最後が近づいているなと。それでもジェンティルドンナの調子はいいですし、十分3連覇を目指して競馬ができると、そういう風に思っています。

-:その3連覇を楽しみにされているファンの皆様もたくさんいるかと思います。ぜひファンの皆様へこのジャパンカップへの意気込みを聞かせていただけますか?

石:ジェンティルドンナはもう最後が近づいています。それでも、今までで最高じゃないかと思えるくらい仕上がっています。これが最後のレースになるかもわかりません。ジェンティルドンナを応援して下さい。よろしくお願いいたします。