【有馬記念】連勝で意気上がるラストインパクト「一戦一戦が勝負」

17日、有馬記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。京都大賞典、金鯱賞とG2を連勝中のラストインパクト(牡4、栗東・松田博厩舎)は助手を背に、今年の桜花賞5着馬レーヴデトワールとCWコースで併せ馬。馬なりの手応えで6F86.2-69.4-53.2-38.2-12.0秒を計時。鼻面を併せてのゴールとなったが、その手応えは完全に勝っていた。

夏場に2走していたことから、京都大賞典を快勝後はG1に向かわず、ひと息入れて金鯱賞というローテーションを選択。その金鯱賞ではさらにパワーアップした姿を見せ、今回は満を持して、春の天皇賞以来となるG1への挑戦となる。

松田博資調教師は「特に変わったことをするわけじゃないからな。ああ、順調にきてるよ」といつものように悠然としたコメント。しかし、その口ぶりからは、一歩一歩着実に階段を上がってきた自信がうかがえる。

「一戦一戦が勝負だし、前走だって叩き台のつもりで仕上げてたわけじゃないんだから。まあ、中間はさらによくなっているな」と超が付く豪華メンバー相手にも一歩も引かない構え。

G1路線を歩んできた馬が有利な有馬記念だが、昨年の2着馬ウインバリアシオンは金鯱賞からの参戦。2年前の2着馬オーシャンブルーも金鯱賞から銀メダルをゲットした。元々はダービーを意識していたほどの期待馬。3年連続で金鯱賞組が波乱を巻き起こす可能性は十分ある。

ラストインパクト