【日経新春杯】1週前 タマモベストプレイ「来週やれば態勢は整う」

9日、日経新春杯(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。タマモベストプレイ(牡5、栗東・南井厩舎)は日もすっかり昇った10時前に坂路入りし、助手を背に単走で追い切りを開始。道中徐々にピッチを上げ、終いビッシリ追われるとゴールまで力強いフットワークで登坂。4F53.3-38.3-24.6-12.3秒をマークした。

有馬記念への出走が微妙で、いつもに増して難しい調整を強いられた年末年始も、この動きならまずはクリアといったところか。南井克巳調教師も「有馬記念が除外になりそうだったし、目標をこっちへ切り替えて調整してきた。疲れもとれてるし、今週はビシッと。遅い時間帯でこれだけ動けばいい」と笑顔を見せる。

重賞タイトルこそきさらぎ賞の1勝のみだが、3歳時から一線級を相手に大舞台を経験。昨秋は札幌の丹頂Sで久しぶりの勝利を挙げると、続く京都大賞典でもクビ差の2着。ジャパンCも10着ながら積極果敢なレースぶりで見せ場を作った。一連の走りからも、今回は2つ目の重賞タイトル奪取のチャンス。「息の入りも良かったし、来週やれば態勢は整うよ」と師もレースを心待ちにする。

京都コースは道悪の菊花賞を除けば(3-1-1-0)の好相性。先行する競馬も板に付き、ここは格の違いを見せたい一戦だ。