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いざドバイへリベンジ! ホッコータルマエがG1・8勝目
2015/1/28(水)
1月28日(水)、川崎競馬場で行われた交流重賞・第64回 川崎記念(Jpn1)(4歳上 定量 指定 1着賞金:6000万円 ダート2100m)は、幸英明騎手騎乗の1番人気・ホッコータルマエ(牡6、栗東・西浦厩舎)が優勝。勝ちタイムは2.16.9(重)。着差はわずか3/4馬身ながら、どこまで行っても替わらないと思わせる王者の地力で、2015年の初戦を飾った。初のJRAG1タイトル奪取となったチャンピオンズCから、わずか2カ月足らずでビッグタイトルを3連勝。昨春のドバイワールドカップ16着から鮮やかな復活を果たし、さらに凄みを増したホッコータルマエ。単勝、複勝オッズはいずれも1.0倍の元返し。単勝1.1倍だった昨年を上回る圧倒的1番人気で、鞍上の幸英明騎手が「レース前の心境としては負けられない気持ちでしたね」という強烈なプレッシャーをアッサリと跳ね返して見せた。
戦前の予想では、確たる逃げ馬がいないことから、「この馬が先手を取るのでは」との見方もあったが、ゲートが開くとランフォルセ、サミットストーンがレースを引っ張り、5~6番手を進む展開。ここ2走は番手追走からの連勝だったことを思うと、やや後ろからのポジションも、道中は無理なく追走。幸騎手は「スタートは普通に良かったので、行こうと思えば行けましたが、どうしようかと考えていて、あのポジションになりました。いつもとちょっと違う位置での競馬となりましたが、ずっと手応えも良かったですし、3コーナーではいけるんじゃないかと思っていました」と涼しい顔だ。
抜群の手応えで直線を迎え、あとは前を行くサミットストーンを交わすだけ。「直線の手応えも良かったですし、これだったら後ろから来られることはないだろうと」と自信を持って追い出し、カゼノコの追撃を振り切っての3連勝。字面だけを見ると3/4馬身のわずかな差も、その脚色は歴然。文字通り「着差以上に強い」というレースだった。
管理する西浦勝一調教師も「無事にレースを終えられました。単勝オッズ1.0倍の人気に応えられるか少し心配しましたが、幸騎手が上手く乗ってくれましたからね。JBCを使ってから馬自体が変わったんですよね。走ることを楽しむようになりました。それが今の強い姿なんじゃないかと思います。スタートをして最初のコーナーでゴチャついて、砂を被っていたので、ちょっと怒ってたみたいですね。でも、向正面に入った時に外へ出していたので、直線に向いたら、この馬の強い競馬でした。ああいう形になったら負けないのでね。今年はG1・9勝という記録を破りたいと思っています」と自信溢れる表情でレースを振り返った。
東京大賞典→川崎記念を連勝というのは昨年と同じ。しかし、今年は休み明けのレース消化が昨年より少なく、さらにチャンピオンズCも入れて目下3連勝。余力と勢いに乗ってドバイワールドカップへ挑む。「次走は馬の状態を見てからですが、ドバイは昨年からの最大目標でしたから、がんばっていきたいです」と西浦調教師が言えば、幸騎手も「これからも負けられないレースが続くと思いますし、一つでも多くG1を勝っていきたいと思います。去年のドバイ遠征では結果が出ませんでしたが、今年はもちろん期待してドバイに向かいたいと思います」と今後の見通しを語ってくれた。
次走にフェブラリーSを挟むかどうかは現時点では流動的だが、昨年の経験を糧にベストのローテーションを組んでくれるのは間違いない。2011年のヴィクトワールピサ以来となる2頭目のドバイワールドカップ制覇へ。その動向が非常に楽しみとなってきた。
ホッコータルマエ
(牡6、栗東・西浦厩舎)
父:キングカメハメハ
母:マダムチェロキー
母父:Cherokee Run
通算成績:29戦15勝
G1勝利:
14~15年川崎記念(Jpn1)
13~14年東京大賞典(G1)
14年チャンピオンズC(G1)
13年JBCクラシック(Jpn1)
13年帝王賞(Jpn1)
13年かしわ記念(Jpn1)
※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。
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