出遅れはね返しアズマシャトルが差し切りV…白富士S

1月31日(土)、1回東京1日目11Rで白富士S(芝2000m)が行なわれ、F.ベリー騎手騎乗の2番人気・アズマシャトル(牡4、栗東・加用厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:00.8(稍重)。

2着には1馬身半差で3番人気・エックスマーク(牡6、栗東・角居厩舎)、3着には1馬身差で1番人気・スーパームーン(牡6、美浦・藤沢和厩舎)が続いて入線した。

アズマシャトルがやや出遅れ。ゼロスがハナを主張しペースを引き上げ、2番手集団はマイネグレヴィル、シゲルササグリらが形成する。3コーナー手前では先団4頭と後続の差は大きく開く。直線に入り、粘るゼロスがそのまま逃げ切るかに思われたが、ラスト1ハロンで差し馬が台頭。その中でも大外からグンと伸びてきたアズマシャトルが先頭をかわし、最先着を果たした。

勝ったアズマシャトルは昨年8月以来の3勝目。前走の京都金杯では11着と大敗も、東京替わりで鮮やかに巻き返し。日本ダービーにも駒を進めた期待馬が、厩舎の今年初勝利をもたらした。
馬主は東哲次氏、生産者は日高町の下河辺牧場。馬名の意味由来は「冠名+宇宙船。宇宙へ飛び出す勢いを込めて」。

1着 アズマシャトル(加用正調教師)
「返し馬の走りはコツコツしていて、良くは見せなかった。状態の把握が難しいタイプなんだ。ゲートで出遅れてしまったしね。ところが、直線はすばらしい脚を使い、あっさり勝ってしまった。驚いたし、能力の高さを再認識したよ。これまでも強い相手と接戦を演じていたからね。右に刺さる面があるから、左回りが良かったのかもしれない。今後の様子次第だけど、小倉大賞典に登録したい。重賞でも楽しみがふくらむよ」

2着 エックスマーク(北村宏騎手)
「能力の高さで2着を確保できたとはいえ、これでも8割くらいしか走っていない感じ。スイッチの入れ方がなかなか難しいよ。なにか刺激があれば、変わってくると思う」

3着 スーパームーン(内田博騎手)
「無理して行かせてないのに、4コーナー手前あたりから反応が鈍くなった。あそこですっと動ければ。それでも、最後までよく食い下がっている。力はあるからね。スタートを出るようになり、だいぶ競馬が上手になっているんだけど」

4着 ゼロス(武豊騎手)
「自分の競馬はできたよ。ただ、意外と2、3番手が付いてきたのが誤算だったね」

5着 マイネグレヴィル(柴田大騎手)
「よくがんばっています。状態は良かったですし、馬場も向きました。うまく噛み合えばチャンスがありますよ」

6着 ペルーサ(柴山騎手)
「終いに賭けました。いい脚は使っています。8歳になったといっても、まだ気持ちは若いですよ」

7着 シゲルササグリ(吉田豊騎手)
「スタートの一歩目は速かったが、すっと前に入られてしまった。最後までがんばっているが、持ち味を生かせなかったね」

8着 クランモンタナ(生野賢一調教助手)
「ゲートは出ていても、すっと行けなかったですね。消化不良のレースになりました。切れる脚はないので、前目で流れ込むかたちを取れないと。なかなか絞れず、体が太めなのも影響したのかもしれません」

白富士Sの結果・払戻金はコチラ⇒

アズマシャトル
(牡4、栗東・加用厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:ブレッシング
母父:マルゼンスキー
通算成績:13戦3勝

アズマシャトル

アズマシャトル

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