【3回阪神】ウインオスカー…小平奈由木の注目新馬レポート

ウインオスカー
(牡2、栗東・飯田雄厩舎)
父:スクリーンヒーロー
母:グローリサンディ
母父:エイシンサンディ

ジャパンCの覇者であり、種牡馬入り後も多数の繁殖を集めているスクリーンヒーローの産駒。ファーストクロップのモーリス(ダービー卿CT)に続き、現3歳ではグァンチャーレ(シンザン記念)、ミュゼエイリアン(毎日杯)がタイトルを奪取している。

母グローリサンディ(その父エイシンサンディ)は地方で14勝。エーデルワイス賞を3着した。その半兄に 新潟ジャンプSに勝ったユウタービスケットがいる。ウインレーシングクラブの所属。募集総額は1400万円だった。
コスモヴューファームで順調にペースアップ。ビッグレッドファーム鉾田を経由し、5月1日、栗東に入厩した。8日のゲート試験を1回でクリアすると、コンスタントに時計をマーク。先週のウッドコースではウインユニファイド(3歳500万下)をコンマ6秒追走し、きっちりと先着を果たした。大人びた性格のうえ、体力も豊富である。

「牧場の坂路では動きが評判だった馬。まだコースでの走りにぎこちなさが残り、レース慣れが必要かもしれませんが、能力は高そうですよ」
と、飯田雄三調教師

6月6日(土)、阪神の芝1600mでデビュー。柴田大知騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。