【エプソムC】1週前 得意舞台で一発 サンレイレーザー

3日、エプソムC(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。3戦ぶりに芝のレースへ戻るサンレイレーザー(牡6、栗東・高橋忠厩舎)は助手を背に坂路で単走、一杯に追われ4F52.7-38.9-25.5-12.9秒をマーク。昨秋の毎日王冠2着以降の成績は冴えないが、攻めの動きは活気十分だ。

昨年の毎日王冠ではハナを切る作戦でクビ差の惜敗。次走で天皇賞を勝つスピルバーグに先着を果たした。しかし、続くマイルCSではブービーの16着。ひと息入れて年明け初戦となった中日新聞杯でも見せ場なく13着と敗れ、ここ2走は地方在籍時以来となるダートにも挑戦したがマーチS9着、アンタレスS10着とスランプにどっぷりと浸っている。

今回は2年前に3着となったこのレースで再度芝へ。このコースは毎日王冠の2着もあって舞台設定は申し分ない。矢野調教助手も「放牧明け。帰厩直後は馬体も緩んでるとこがあったので、食わせこんでビシビシと攻めてきました。ええ、今の感じなら悪くありません。東京千八は去年の毎日王冠で2着、おととしのエプソムCで3着。結構、頑張ってますからね。手前の加減でいいんだと思います。逃げるエイシンをマークする形で運ぶのもいいかも」と復活に期待を寄せる。

「ただ、梅雨入りが思ったより早かった。乾いた馬場で走らせたいですね」と空模様を気にしているが、体調そのものは間違いなく今年一番。得意の舞台で密かに一発を狙っているようだ。