豊富なキャリア活かしスマッシュ重賞初V 横山典「育てていきたい」

●10月10日(土) 4回東京1日目11R 第1回サウジアラビアRC(重賞)(芝1600m)

東京マイルの舞台で繰り広げられた2歳重賞は横山典弘騎手の4番人気・ブレイブスマッシュ(牡2、美浦・小笠厩舎)が押し切った。 レースでは向こう正面で中団をじっくりと待機。末脚に懸ける競馬を徹すると、直線ではスムーズに抜け出し。ライバル達のスパートが遅れる中、追撃を凌ぎ切った。

「抜け出してからフワフワして、他馬とも離れた位置でしたからね。最後は遊ばれました。それでも良い脚でしたよ」と横山典騎手。最後は後続の猛追に手を焼く格好となったが、淡々とレースを振り返った。

同馬は6月からひと月ごとにレースを重ね、早くもキャリア5戦目で2連勝。「今日は状態が上向き加減でトモのかえりも良くなっていたので、どんなレースをしてくれるかと思っていました。今後はいったん楽をさせてあげたいし、オーナーや調教師と相談して、ゆっくりと育てていきたいです」とコメント。鞍上は将来性に期待を寄せた。

父トーセンファントムは現役時代に本レースの前身であるいちょうステークスを制しており、産駒の重賞初挑戦、初勝利が親子制覇という記念すべき一勝に。父、母と「トーセン冠」のオーナーサイドゆかりの血統馬。ここからどんな成長曲線を描くのか、期待が膨らむ一勝となった。

ブレイブスマッシュ
(牡2、美浦・小笠厩舎)
父:トーセンファントム
母:トーセンスマッシュ
母父:トウカイテイオー
通算成績:5戦2勝
重賞勝利:
15年サウジアラビアRC(重賞)

ブレイブスマッシュ

ブレイブスマッシュ

ブレイブスマッシュ

ブレイブスマッシュ