【皐月賞】川田の期待高まるマカヒキ「楽しみでしかない」

13日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行なわれた。
マカヒキ(牡3、栗東・友道厩舎)に騎乗する川田将雅騎手の一問一答は以下の通り。

●「なかなか経験できない」とマカヒキの走りを絶賛

-:いよいよ世間が注目する皐月賞がやってきましたが、マカヒキは今回が初騎乗となります。騎乗依頼が来た時は、率直にどんな気持ちだったか教えて下さい。

川田将雅騎手:そうですね……。ちょっと待って下さいね(笑)。どこまで言っていいのか(笑)。レースもずっと見ていましたし、これだけ素晴らしい馬を任せていただけるようになったというのは、凄く嬉しかったですし、有り難かったですし、本当に楽しみですね。

-:実際に違う馬でマカヒキとは2回戦っていますが、やはり強いなという印象でしょうか?

川:凄く強かったですね。

-:それはどういうところが?

川:それはもう見たままですね。

-:どのレースも快勝を見せているマカヒキですが、実際に1週前はCWコースで追い切られました。その時の印象を教えて下さい。

川:その前の週に普通のところを1度乗ってからだったので、どういう馬かというのはだいたい把握した上で、あとは追い切りでどんな動きをするのかということを確かめたのですが、やはり凄く動ける馬なのでね。追い切りの段階で行くと「前の馬との距離を保ちながら付いて行ってくれ」と言うことだったので、非常にスムーズに走ってくれている中でも、あれだけ時計が出ていたので、時計的にはビックリしましたけど、内容的には凄くゆったりと走れていたのでね。あとは直線も、もう少しゆっくり捕まえにいくつもりだったのですが、素晴らしい反応でアッという間に捕まえてしまったので、そこも僕としてはいい経験ができたなと。どういう馬かを把握出来ましたので。

-:時計は結構速く出たと、でも、乗っている感覚としては、それほどスピードが出ているという感じではなかったということですか?

川:凄くゆったり感じましたし、馬場も真ん中くらいを通ったので。それにしても、ギャップが大きいですね。実際の時計と乗っている感覚との。

-:珍しいのですか?

川:走る馬の特長だなと思います。

-:こんなに身体を使える馬はなかなかいないというコメントもされたそうですが、その時の様子を教えて下さい。

川:トモの踏み込みが凄くいいのでね。松田博厩舎にいた女馬の走る馬の特長に似たものを感じることが出来て、男馬でそういうキャンターをする馬にあまり乗ったことがないので、これだけサイズもありながら、トモが弾んでくるというのは、なかなか経験できないことなので楽しみです。

マカヒキ

●雨よりも良馬場を希望

-:今回は特に3強ということで注目されていますが、相手に関しても強いなという印象ですか?

川:もちろんそうですね。今年は世代的なレベルの高さを凄く感じます。その中でも3強の中の1頭に乗せていただけるわけですし、実際にこれだけ素晴らしい馬ですから、繰り返しますが、楽しみでしかないですね。

-:実際にどの枠に入るか、レース展開によってポジションも変わってくるかと思いますが、末脚が爆発的に切れる馬かなという印象もあるのですが、それはやはり枠が出てみてから、レースが始まってからですか?

川:枠がどこになるかによって出来るレースも変わってくると思いますし、木曜日に枠が出てからですね。

-:どの枠がいいというのはありますか?

川:木曜日に出た時に……。

-:皐月賞といいますと、川田騎手が初めて勝ったG1でもありますし、非常に思い出もあるG1かと思います。それも含めて、ファンも非常に楽しみにしていますので、抱負をお願いします。

川:何よりもこれだけ素晴らしいメンバーが揃って、その中の1頭に乗せていただけますからね。競馬では初めてですが、いい内容でこの馬が走れるように、ファンの方にも皐月賞を楽しんでもらえたらいいなと思いますし、そういう競馬を僕らが出来ればいいなと思います。その中でマカヒキが一番いい結果を得られるように乗ることが出来たらと思うので、マカヒキとともに頑張りたいなと思います。

-:調教しか乗られていないので、分からないところもあるかと思いますが、当日雨の予報もあります。実際に降ったらどんな感じかというイメージはありますか?

川:イメージとすればやはり降らない方がいいだろうというのはありますね。これだけ跳びが綺麗な馬なので、降るよりは確実に軽い馬場の方がいいだろうとは思います。