【シリウスS】本格化気配ピオネロ松永幹師「賞金を加算していきたい」

ピオネロ

28日、シリウスS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、BSN賞1着のピオネロ(牡5、栗東・松永幹厩舎)は、助手を背にCWコースに入り、単走で終い一杯に追われる調教内容。直線で鞍上がゲキを入れると鋭い反応を見せ、6F81.8-66.1-51.5-38.1-12.2秒をマークした。

3歳時から京成杯4着、共同通信杯、青葉賞5着など芝の重賞でも堅実な走りを見せていたが、7月の白川郷Sで初めてダートに転じ、好時計で再度オープン入りを果たすと、続くBSN賞も好位から力強く伸びて2連勝。いよいよ本格化の様相を呈している。

松永幹夫調教師も「追い切りも予定通り。順調に調整ができていますよ。3歳時から調教で動いていたし、『ダートはいいだろうな』とは思っていたんです。それで2連勝だし、実際にダート適性もありましたね。段々と馬体に幅も出て力強さが出てきました」と手応えを掴んでいる。

ダートでは初めての重賞挑戦となるここは、今後の路線を決めるためにも重要な一戦。「現状の賞金では狙ったレースに使いにくいところがある。重賞で相手も強くなりますが、賞金を加算していきたいですね」と師も力を込める。今やダート王国となりつつある厩舎にもう一枚大駒が加わるか。その走りには大いに注目だ。