障害王者オジュウチョウサンが早め先頭で押し切り!平地初勝利!…開成山特別

オジュウチョウサン

7月7日(土)、2回福島3日目9Rで開成山特別(芝2600m)が行なわれ、武豊騎手騎乗の1番人気・オジュウチョウサン(牡7、美浦・和田郎厩舎)が優勝。一番のスタートを切ってスッと好位で折り合う。1周目の直線で歓声が上がる。逃げ馬や他の先行馬の外に出し、いつでも動けるポジションを確保。3コーナー入り口で先頭に並びかけ、他が追走で一杯の中で楽々と先頭に立ち直線へ。ムチが入り、最後まで末脚が衰えることなく、そのまま押し切ってみせた。勝ちタイムは2:42.3(稍重)。

2着には3馬身差で3番人気・ドリームスピリット(牡3、美浦・武藤厩舎)、3着にはクビ差で5番人気・コンボルド(牡4、美浦・中川厩舎)が続いて入線した。

勝ったオジュウチョウサンは障害G1・5勝を含む障害重賞9連勝中。平地は13年の新馬戦11着、未勝利戦8着から遠ざかっていたが、約4年8ヶ月ぶりの今回、平地初勝利を挙げた。半兄のケイアイチョウサンはラジオNIKKEI賞(G3)を勝利、近親には交流重賞2勝のアルアラン、08年阪神牝馬S(G2)で3着があるパーフェクトジョイなどがいる。馬主は株式会社チョウサン、生産者は平取町の坂東牧場。馬名の意味由来は「家族名より+冠名」。

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1着 オジュウチョウサン(武豊騎手)
「跨ったときも良い感触でした。スタミナがありますが、決して道悪が上手という感じではありませんでした。強かったですし、平地でももっと走れそうな感じがします」

(武豊騎手)
「レース直後はホッとしました。500万のレースではありましたが、当然注目度が高いと感じていたので、結果を出したいと思っていました。500万のレースであまりこういうプレッシャーを感じたことはありませんでしたからね。石神騎手から馬のクセなどは聞いていましたが、自分は障害レースで乗ったことがないので未知のところもありました。スタートは思ったより良かったですし、道中も良い感じで追走できました。馬場が重かったですし距離2600ということで他馬が手応えがなくなっていくなか、この馬はスタミナがあるので安心していました。直線ではファンの拍手がすごかったので勝ったと思いました。嬉しいですね。障害であれだけのパフォーマンスを見せていましたし、平地でも走っていいという思いはありました。今回の走りなら上を狙っていけるんじゃないか、と思いました」

(和田郎調教師)
「ジョッキーに、流れを見て乗ってもらいました。障害戦ではいつもハミをかけていますが、今日はペースが違いましたしその分ソロッと行かせたのではないかと思います。多少戸惑っているところはあったと思いますが、ジョッキーのゴーサインに応えてよく頑張ってくれました。だいぶノメッて走っていましたし、スタミナはありますが乾いた馬場の方が走りやすそうですね。今日はパドックやスタート前でたくさんの方々が見てくれていて歓声もすごかったですし、ファンの皆さんに楽しんでいただけたのではないか、と思います。ジョッキーも、500万条件の馬ではありませんし重賞でもやれると思いますと話してくれました。これからオーナーが平地を使うと考えていらっしゃるようならその意向に沿っていきますし、今後の馬の様子を見極めながらローテーションを考えていきたいと思います」

(長山尚義オーナー)
「強いですね。武さんに任せて正解でした。日本一ですね。今後のレースは武さん次第で決めていこうと思っていますが、障害戦は有馬記念までは使う予定はありません。有馬を本当に狙っていきますし、それだけの馬です。これで有馬の出走権利を得られましたし、あとはファンの皆さんに人気投票をお願いするためにもマスコミの方々に盛り上げてもらえればと思います。これだけ有馬記念を意識したのは、去年の人気投票で結構な票を集めたり年度代表馬にも投票があったりして、これは本物だと思ったからです。私の夢は有馬しかありませんし、もし有馬を勝ったら海外挑戦など選択肢が広がりますね」

2着 ドリームスピリット(武藤騎手)
「内で上手く立ち回れました。若干踏み遅れたかもしれませんが、最後もよく脚を使っています。長距離でチャンスがありそうですし、まだ成長途上なので先が楽しみです」

3着 コンボルド(石橋脩騎手)
「素直で乗りやすい馬ですね。何も主張しなければハナに行ってもいいかと思っていましたが、行く馬がいたのでムリせず控えました。3コーナー辺りから勝ち馬と一緒に上がっていけましたし、良い競馬ができたと思います」

4着 グリントオブライト(三浦騎手)
「ゲートを出てから馬場を気にして走り辛そうでした。途中からハミを取りましたが、動いていった分終いが少し甘くなりました。この馬にはしんどい競馬になってしまいました」

5着 アイスコールド(内田博騎手)
「4コーナーでは勝てるかという手応えでしたし、内容は悪くなかったと思います。ここ最近は力を出しきれず終わっていた感じでしたし、これで馬に自信がつくのではないかと思います」

  • オジュウチョウサン
  • (牡7、美浦・和田郎厩舎)
  • 父:ステイゴールド
  • 母:シャドウシルエット
  • 母父:シンボリクリスエス
  • 通算成績:23戦13勝
  • 重賞勝利:
  • 16~18年中山GJ(J・G1)
  • 16~17年中山大障害(J・G1)
  • 16~17年東京ハイジャンプ(J・G2)
  • 17年阪神スプリングJ(J・G2)
  • 16年東京ジャンプ(J・G3)

オジュウチョウサン
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