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【菊花賞】混戦G1で発見!「絶好ポジション」から突き抜ける逆転候補
2022/10/23(日)
絶好枠2枠3番プラダリア
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週は菊花賞(G1、阪神芝3000m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
- ①逃げ馬不在で平均ペース
- ②内回りコースで前有利
明確な逃げ馬が不在。どの馬が逃げたとしても⑭アスクビクターモアや⑯フェーングロッテンといったスローペースには落としたくない、瞬発力勝負では分が悪いタイプが引っ張っていくでしょう。逃げる可能性もありますね。平均~やや速いペースになると読みます。
⑭アスクビクターモアは脚を余さないよう積極的に動いて行きます。久々だった前走と比べても動きが良くなっていて、ストライドが大きくパワフルな動きが印象的。ダービーの3着は堂々たる成績ですから強気に攻めたいところ。
⑯フェーングロッテンは前走が重く見えていながら盛り返すような走りで3着。今回は綺麗な伸びっぷりで良化は明らかです。先行力が生きそうな条件が後押しとなれば。
コーナーが6つある内回りコース、良馬場であれば馬場の内目を走れることが理想です。①ガイアフォースや③プラダリアなど、中団の内でジッとしていたい馬にとっては絶好枠と言えます。
1周目のホームストレッチ
⑯↑⑭↑
↑
⑱⑰↑
⑧⑮⑩↑
⑥③①↑
⑬⑫⑪⑨↑
↑
⑦④②↑
⑨⑤↑
⑰ジャスティンパレスもスタートを決めて好位に取り付きたいタイプ。⑭アスクビクターモアなど有力先行馬を近くに見ながら運びたいでしょう。
最終追い切りでも綺麗に伸びていたようにしっかり仕上がっています。決め手では⑭⑯よりも勝っているので、そこで勝負できれば。
ペースが速くなければ「早めに動く馬もいるのでは?」と思うかもしれませんが、長距離戦ですから無理をすると自滅してしまうので考えにくい。その辺りの心理も前有利の展開を作り上げる要因です。
直線入口
⑭⑯↑↑
⑱⑰ ↑
③①⑩↑
⑥⑪ ↑
⑬⑫④ ↑
↑
⑦⑤②⑨↑
⑮↑
⑧↑
先週の秋華賞もそうでしたが、馬場を考えれば外を回してしまうと届かないでしょう。馬群を捌く、割ってこられる余力、機動力があることが望ましいです。
直線の短い内回りコースを上手く利用して先に抜け出す⑭アスクビクターモアと⑯フェーングロッテン。ロスなく捌いて伸びてくる⑰ジャスティンパレス、①ガイアフォース、③プラダリア辺りがどこまで詰めてくるか、差し切れるかという攻防になります。
③プラダリアも明らかな叩き台だった前走からグンと良くなっています。道中はインにこだわりながらスタミナを生かしてしぶとく差してくるシーンがあっても。
その近くにいる①ガイアフォースもしっかり割ってきながらスタミナ、切れ味を生かしたいタイプ。トップスピードのまま先行集団に取り付けばそのまま好勝負が期待できます。
(元JRA騎手)
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