【2歳馬情報】ソーヴァリアントらの妹が中山でデビュー!

来週は有馬記念。グランプリの足音がだいぶ近づく中、今週も多くの良血馬がデビューを予定している。中山では兄姉に重賞好走馬が多数いる良血馬がデビューするなど、今週も注目の新馬戦が多い。多くの良血馬、評判馬を、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆12月16日


●中山芝2000m

ターコイズフリンジ(牡、ブラックタイド×アズールムーン、美浦・田中博厩舎)
母は2勝。おじコンシリエーレ(5勝、GⅢサウジダービー3着)、おばエスメラルディーナ(関東オークス勝ち馬)。1週前調教(以降も調教時計は、主に1週前の追い切り)はウッド6F81秒7-11秒6。「550キロ前後ある大型馬だが、そんなイメージとは違う素軽い走りで、芝向きのフットワーク。能力も非凡なものを感じさせる」と記者の話。鞍上はマーカンド騎手。

ミッキーラッキー(牡、ドゥラメンテ×シャンパンエニワン、美浦・堀厩舎)
母は北米G2勝ち馬、ケンタッキーオークス4着。時計はウッド6F82秒7-11秒6。「ドゥラメンテ産駒らしく、伸びやかな馬体の作り。素軽い動きで、弾むようなフットワーク。芝の中距離が向きそうなタイプ」と記者の話。鞍上は鮫島駿騎手。

ホウオウシンデレラ(牝、エピファネイア×フサイチジェット、美浦・奥村武厩舎)
半姉ビスカリア(TCK女王盃勝ち馬)、半兄ホウオウルバン(5勝、総武S1着)。ウッド6F84秒6-11秒4と終いは速い時計が出ている。

●阪神芝1200m

マーブルマウンテン(牝、Soldiers Call×Maralika、栗東・田中克厩舎)
母はフランスで1勝。おじMarkazi(欧州で9勝、フランスG3で4着)。CW6F82秒8-12秒3と全体時計は上々だ。鞍上はムルザバエフ騎手。

●中京ダート1800m

タイセイマーシャル(牡、ヘニーヒューズ×ファーストチェア、栗東・杉山晴厩舎)
全兄フルデプスリーダー(エルムS勝ち馬)、ロジハービン(京成杯2着)。1週前はCW6F84秒7-12秒0、2週前は坂路53秒9-12秒6の時計が出ている。

◆12月17日


●中山芝1600m

シンバーシア(牝、ロードカナロア×スウィートリーズン、美浦・国枝厩舎)
半兄ディアスティマ(目黒記念2着)。9日の中山マイル戦を除外となり、ここへまわる予定。週中の追い切りはウッドが多かったが、1週前は坂路で54秒6-12秒3をマークしている。

ミラビリスマジック(牝、キズナ×ソーマジック、美浦・国枝厩舎)
母は桜花賞3着。半姉マジックキャッスル(愛知杯勝ち馬、秋華賞2着)、半兄ソーヴァリアント(チャレンジC2勝)、ソーグリッタリング(エプソムC2着)。 追い切りは坂路コースが中心で、1週前は54秒8-12秒3の時計が出ている、鞍上は田辺騎手。

ミッキーキャンドル(牝、ロードカナロア×リリーズキャンドル、美浦・菊沢厩舎)
母はフランスG1マルセルブサック賞勝ち馬。時計はウッド6F87秒0-11秒4。「秋の東京デビュー予定もあったが、放牧を挟み、再度仕上げた形。菊沢厩舎らしくソフトな調整だが、時計以上に気配が目立ち、動きは良好」と記者の話。鞍上は横山和騎手。

クーリッジテソーロ(牡、シルバーステート×マイビビアーヌ、栗東・栗田厩舎)
全兄メタルスピード(皐月賞4着)。ウッド6Fは87秒9だが、上り1Fは11秒0と強烈な時計を弾き出している。

●中山ダート1800m(牝馬限定)

レシェルドランジュ(牝、ニューイヤーズデイ×アンジュシャルマン、美浦・伊藤大厩舎)
母は新馬勝ち。おじビーオブザバン(4勝)。1週前のウッド6F85秒3-11秒8は目立たないが、2週前の坂路では52秒7-12秒4と水準はクリアしている。鞍上は北村宏騎手。

プレシュラージュ(牝、ロゴタイプ×ヴェルメンティーノ、美浦・田中剛厩舎)
半姉マルカラピッド(交流G3エーデルワイス賞勝ち馬)。2週前の坂路は平凡だったが、追い切りをウッドコースに変えた1週前は6F87秒0-11秒9と良化している。鞍上は内田博騎手。

●阪神芝1800m

シルバーカレッジ(牡、エピファネイア×シルバーポジー、栗東・武幸厩舎)
母は3勝。おじトリップ(ジャパンダートダービー2着)。1週前は CW6F86秒5-11秒9だが、2週前にはCW6F83秒1-11秒3の好時計をマーク。2週連続で重賞ウイナーのライトクオンタムと併せているあたりに期待の高さがうかがえる。鞍上はルメール騎手。

ジャズ(牡、ルーラーシップ×カンタービレ、栗東・辻野厩舎)
母はローズS、フラワーC勝ち馬。時計はCW6F85秒5、5Fも70秒台と全体時計は遅いが、終いは12秒で締めている。

●中京芝2000m

ブラックルチル(牡、エピファネイア×サトノオニキス、栗東・池江厩舎)
母は2勝。おじハーメティキスト(4勝)、ミスティックグロウ(3勝)。1週前はCW6F83秒0-11秒8、2週前もCW6F82秒1の速い時計が出ており、好仕上がりでデビューを迎えられそうだ。鞍上はドイル騎手。

ミッドナイトホーク(牡、リアルスティール×レディホークフィールド、栗東・四位厩舎)
半兄Master Apprentice(イギリスG3勝ち馬)。時計はCW6F85秒3-11秒6。追い切る毎に終いの時計は詰まってきている。鞍上は富田騎手。

リエータメンテ(牝、ドゥラメンテ×レディスキッパー、栗東・藤原英厩舎)
半姉アドマイヤミヤビ(クイーンC勝ち馬、オークス3着)、おじアサヒ(東京スポーツ杯2歳S2着)。追い切りはCW6F86秒6-12秒4。あと1週あるので、もう少し時計を詰めていきたい。鞍上は西村淳騎手。

◆2歳馬新規入厩


アイルドリアン(牡、キズナ×スターアイル、栗東・音無厩舎)
半兄ミッキーアイル(マイルCS、NHKマイルC勝ち馬)